西海市立S中図書館

2010年9月16日木曜日

NDCへの疑問

昔からどうもしっくりこなかったんですが、人前でしゃべると
(SLA県大会)、ますます疑問が多くなってきて、少し整理
してまとめてみます。

10 件のコメント:

  1. まず、素朴な疑問ですが、「総記」「哲学」「歴史」・・・という10の言葉、小学校レベルでは使いたくない言葉じゃないでしょうか。
    中学校でも、説明なしには使えない。
    少なくとも、学校で使うなら、分かりやすい言葉に置きかえる必要があるでしょう。

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  2. 「哲学」「歴史」「社会科学」「自然科学」「技術」「産業」
    「芸術」「言語」「文学」と並べて、意味の抽象性のレベルと、
    並び方の順序性とが、恣意的に思えてなりません。
    なぜ「哲学」が1番で、「文学」が9番なんでしょうか。
    「歴史」「社会科学」が同じレベルで並んでいるのは???です。
    「社会科学」「自然科学」があって、「人文科学」はないのでしょうか。

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  3. 「NDCは日本のほとんどの公立図書館で採用されている」という言い方がなされます。

    でも、私がこの数年で見た公立図書館数十館の中に、NDC<だけ>で配架しているところは一つもありませんでした。あまり評判のよくない、できたばかりのN市の図書館でさえそうです。

    中には、極めて利用の多い図書館で、NDCを表には出していない所もありました。

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  4. そもそも、分類そのものと、配架の問題は別に分けて考える必要がありそうです。自分でもときどきごっちゃになってしまいますが。

    分類に関しては、確かにNDC以外の選択肢が限られているので、どんなに問題点が多くても使わざるを得ないかもしれません。

    しかし、配架は別です。「別置」なんて言い方がありますが、テーマ別の配架は必須でしょう。

    テンポラリーなものではなくて、恒久的なものとしてです。

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  5. 小学校の教科書に載っているからといって、NDCを教えなければ<ならない>と考えるのはナンセンスです。三段ラベルのことも一緒に載っているけど、ラベルを一段にしても、三段ラベルのこと、教えますか?

    図書館に行っても、本屋に行っても、それぞれその場所に固有の配架があるわけで、NDCを学ぶことが図書館を利用するのにどうしても必要なこととは思えません。

    むしろ、図書館側としては、何も知らない人にも利用できるような手だてを準備するべきでしょう。

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  6. NDCを学校で教えるべきでないと考える強い理由もあります。

    それは、NDCの分類に用いられている言葉の意味の体系が、一般的に用いられている言語のそれと重ならないからです。

    児童生徒の言語理解に混乱を引き起こすか、意味は考えずに言葉を用いる癖を身につけさせるという結果を招くのではないかと危惧します。

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  7. はじめまして。
    県内の高校で司書教諭をしています地理と申します。

    もともと,本の分類は,利用者が探しやすくなるように考え出されたものだと思います。
    NDCは,分類のためにいろいろある方法の中の1つであって,絶対的なものではないと思っています。
    どこの図書館でも,NDCは基本ではあるでしょうが,それぞれで独自のことをやっているのでは?
    あくまで,使う人が使いやすく分類することが第一だと。
    基本は大切だから知っておくべき,という意見もありますが。

    私だったら,NDCを教える以前に,まず学校図書館を使いこなし,次に地元の公共図書館を使いこなした上で,本を探すヒントとして分類というものがあって,NDCは多くの図書館で基本とされていますよ,と教えたいです。

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  8. (chakaさんのコメント、こちらにつけたかったとのことで、ここに転記しました。)
    私も前任校では,配架を大幅に変えました。基本はNDC1桁目ですが,2,3,5,6類の社会関係がどうも不都合ばかりで,小学校の学習内容になじまないのですよね。民話や伝記,ノンフィクションなんか非常にややこしい。そこで,データベース化後は,背ラベルを9類以外はジャストシステムのラベルマイティで作った絵ラベルにはりかえて、分類&配架しました。この絵ラベルデータは,小学校図書館部会でも全部の学校に配りましたが,使ってもらえているかは不明です。(野母崎小学校では,それを元にして作り替えています。)まだ,CDがあまっているので今度お渡ししますね。
    By chaka

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  9. コメントありがとうございます。
    いやあ、言ってみるものですね。
    あんまり賛成してもらえないかと思ってたので...
    だからきっちりNDCについて論じようと思い、
    書き始めたのでした。

    地理さんのおっしゃる通りだと思ってます。

    >私だったら,NDCを教える以前に,まず学校
    >図書館を使いこなし,次に地元の公共図書館を
    >使いこなした上で,本を探すヒントとして分類
    >というものがあって,NDCは多くの図書館
    >で基本とされていますよ,と教えたいです。

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  10. 地理さんのブログから飛んできました。keep9と申します。

    現実の利用者の動きとしても、公共図書館ではNDCで本を探さず、検索端末を叩いてしまうのが一般利用者のやり方だと思います。

    では学校図書館ではどうかというと、整理の方法というより、「定物定位」「もとあった場所にちゃんと返却するための方便としてのNDC」という運用に事実上なっちゃってますね、うちの中学校図書館でも。

    データベース化されていればなおさら背ラベルの分類番号・著者記号を端末で確認できるため、そのラベルの分類配架場所に本がないと「どこ行った!?」になりますから。

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