学校と学校図書館作りにまつわるいろいろ 手作りによる図書館改造を中心に
そのことは、NDC Finderの作者ご自身が指摘されてます。>NDCを使いこなすにはある程度の慣れが必要なため、>ほとんどの人はNDCを使わずにタイトルなどで検索>しがちです。>でも、テーマで探すことを目的として作られたNDCを>使えば、自分の探しているテーマにベストフィットの>本が見つかるかも!そんな回り道せずに、一息に目指す本のところへ行けませんか?作者様
shark-libさんは,NDCを使わずにどのようにすればいいと思われますか?考える材料として,それを聞きたいです。私は,NDCが難しいのは,NDCに限ったことではなく,「分類すること自体」がややこしいものだと思っています。たとえば,私が専門の地理の論文を分野別に分類して整理しますが,複数の分野にまたがるようなものは「?」となって,「ええい,こっちに」とやってしまいます。図書の分類記号を決定するときに困ったら,全く同じようにします。NDCファインダーも,分類に困ったときに助けてくれるものだと思いますが。ですから,NDCをやめて他のものに,という考えはありません。NDCで使われている言葉の問題は,うちの高校でも「人生訓」→「生き方」とか,「雑書」→「雑学」とか,別の言葉に置き換えて対応しています。NDCを学校で教えるべきか,という問題は,分類を覚えるのではなく,「分類」の「考え方」を学ばせたいです。どんなふうに分類して置いてあるか(分類を覚えることではありません)。以前書いたように,分類して置いてあることを知っていれば探すことや返すことが簡単になり,図書館を使いこなせるということを子どもたちに知ってほしいです。
一つ、論点をはっきりさせておくと、分類というより、まず配架の問題です。分類はromantourobさんのおっしゃる通り、難しいものだと思いますし、私がそれに変わるものを考えるなんて、とてもできません。とりあえず、分類は私も一段ラベルにNDC3桁と著者名の頭文字1文字を入れて貼っています。でも、いろんな方が指摘しているように、ずいぶん前からNDCの問題点も気づかれていて、それに手が付かないのはそもそもやる気がないのか、変えられない事情があるのか。ここは図書館学の専門家にがんばっていただきたいところ。学校の配架としては、特に義務教育では、教科別+テーマ別というのが現実的な選択でしょうか。十色程度に色分けすれば、どの棚に戻すかも分かりやすい。色別シールに著者名の頭文字でも配架は可能と思います。小学校では、市販品や自作の絵入り分類シールを用いている方もおられるようです。義務と高校では図書館の規模も違い、同列には論じられないと思います。私も「分類」の「考え方」は学ばせたいですが、その例題としてはNDCはふさわしくないと思っています。まったく素朴な疑問ですが、「歴史」の下に「地理」がくるなんて<地理>さん納得できます?
学問に上下はありませんから,全く気になりません。NDCの大分類の名称は,無理に1つの単語をつけているので歴史が大部分の2類では仕方がないのではと思っています。うちでは,「歴史・地理」としています。同様のことは,1類や5類,7類でもありますね。哲学の中に心理学や宗教学があったり,技術の中に家政学があったり。0から9の分類に入れなければならないので,地理にしても家政学にしても,また7類のスポーツにしても,どこか近い関係の所に入れているので,こうなるのだろうと思います。うちの息子の通う学校では,基本はNDC。でも,1類を「こころ」と表示していたり,「スポーツ」と「からだ(医学)」を並べていたり,言葉や配置に工夫して対応しています。こういうのでいいのではないかと思うのですが…。
最後の上下は冗談ですが、私がひっかかっていることがどうもなかなか理解していただけないようで。単なる分類上の言葉と割り切れば、それですむことかもしれません。しかし、言葉である以上、一般的な意味の体系の中でも使われているわけです。そこの落差が大きいので、認識に混乱をきたすと言っているのです。歴史と地理は、一般的な意味では<世界><時間>、<世界><空間>ということだと思いますので、<時間><空間>という言葉同様、並列に扱ってほしいのです。それが自然でしょう?伝記は関係ないし。だからこそ地理さんも「歴史・地理」と修正して使われている。NDCで用いられる言葉が、単なる分類上の記号であるとしても、便宜的すぎやしませんか。心理学や宗教学は、かつては哲学の一領域と考えられていたから仕方がないかもしれませんが、現在ではそんな風に考える人はいませんよね。出版される書籍の量は時代と共に大きく変化するので、文学・言語・宗教等の下位区分は、まったく時代にそぐわなくなってしまっていると思いませんか。イスラムの言語や文学は、中国文学の下のその他の分類にしか入らないと思うんですけど、納得がいかないなぁ。そういう時代の変化に、対応していける体系ですか?大きな構造についても、例えば<0><一般>、<9><その他>というような統一があればよいのですが、場所によってまちまち。<一般>と<その他>は意味がちがうでしょう?といった疑問が次々に起こってきます。それに対してNDCは細かい修正だけで今日まできてしまっています。そういう細かいところはさておき、「言葉や配置に工夫して対応」することがどうしても必要でしょう?別置や項目名の変更だらけでNDCが基本もないよなぁ~と思ったりするんですが、いかがでしょう。
そのことは、NDC Finderの作者ご自身が指摘
返信削除されてます。
>NDCを使いこなすにはある程度の慣れが必要なため、
>ほとんどの人はNDCを使わずにタイトルなどで検索
>しがちです。
>でも、テーマで探すことを目的として作られたNDCを
>使えば、自分の探しているテーマにベストフィットの
>本が見つかるかも!
そんな回り道せずに、一息に目指す本のところへ行け
ませんか?作者様
shark-libさんは,NDCを使わずにどのようにすればいいと思われますか?
返信削除考える材料として,それを聞きたいです。
私は,NDCが難しいのは,NDCに限ったことではなく,「分類すること自体」がややこしいものだと思っています。
たとえば,私が専門の地理の論文を分野別に分類して整理しますが,複数の分野にまたがるようなものは「?」となって,「ええい,こっちに」とやってしまいます。
図書の分類記号を決定するときに困ったら,全く同じようにします。
NDCファインダーも,分類に困ったときに助けてくれるものだと思いますが。
ですから,NDCをやめて他のものに,という考えはありません。
NDCで使われている言葉の問題は,うちの高校でも「人生訓」→「生き方」とか,「雑書」→「雑学」とか,別の言葉に置き換えて対応しています。
NDCを学校で教えるべきか,という問題は,分類を覚えるのではなく,「分類」の「考え方」を学ばせたいです。
どんなふうに分類して置いてあるか(分類を覚えることではありません)。
以前書いたように,分類して置いてあることを知っていれば探すことや返すことが簡単になり,図書館を使いこなせるということを子どもたちに知ってほしいです。
一つ、論点をはっきりさせておくと、分類というより、
返信削除まず配架の問題です。分類はromantourobさんのおっしゃる
通り、難しいものだと思いますし、私がそれに変わるもの
を考えるなんて、とてもできません。
とりあえず、分類は私も一段ラベルにNDC3桁と著者名
の頭文字1文字を入れて貼っています。
でも、いろんな方が指摘しているように、ずいぶん前から
NDCの問題点も気づかれていて、それに手が付かないのは
そもそもやる気がないのか、変えられない事情があるのか。
ここは図書館学の専門家にがんばっていただきたいところ。
学校の配架としては、特に義務教育では、教科別+テーマ
別というのが現実的な選択でしょうか。十色程度に色分け
すれば、どの棚に戻すかも分かりやすい。色別シールに
著者名の頭文字でも配架は可能と思います。
小学校では、市販品や自作の絵入り分類シールを用いて
いる方もおられるようです。
義務と高校では図書館の規模も違い、同列には論じられ
ないと思います。
私も「分類」の「考え方」は学ばせたいですが、その
例題としてはNDCはふさわしくないと思っています。
まったく素朴な疑問ですが、「歴史」の下に「地理」が
くるなんて<地理>さん納得できます?
学問に上下はありませんから,全く気になりません。
返信削除NDCの大分類の名称は,無理に1つの単語をつけているので歴史が大部分の2類では仕方がないのではと思っています。
うちでは,「歴史・地理」としています。
同様のことは,1類や5類,7類でもありますね。
哲学の中に心理学や宗教学があったり,技術の中に家政学があったり。
0から9の分類に入れなければならないので,地理にしても家政学にしても,また7類のスポーツにしても,どこか近い関係の所に入れているので,こうなるのだろうと思います。
うちの息子の通う学校では,基本はNDC。
でも,1類を「こころ」と表示していたり,「スポーツ」と「からだ(医学)」を並べていたり,言葉や配置に工夫して対応しています。
こういうのでいいのではないかと思うのですが…。
最後の上下は冗談ですが、私がひっかかっていること
返信削除がどうもなかなか理解していただけないようで。
単なる分類上の言葉と割り切れば、それですむこと
かもしれません。しかし、言葉である以上、一般的
な意味の体系の中でも使われているわけです。そこの
落差が大きいので、認識に混乱をきたすと言っている
のです。
歴史と地理は、一般的な意味では<世界><時間>、
<世界><空間>ということだと思いますので、
<時間><空間>という言葉同様、並列に扱って
ほしいのです。それが自然でしょう?伝記は関係
ないし。
だからこそ地理さんも「歴史・地理」と修正して
使われている。
NDCで用いられる言葉が、単なる分類上の記号
であるとしても、便宜的すぎやしませんか。
心理学や宗教学は、かつては哲学の一領域と考えられ
ていたから仕方がないかもしれませんが、現在では
そんな風に考える人はいませんよね。
出版される書籍の量は時代と共に大きく変化するので、
文学・言語・宗教等の下位区分は、まったく時代に
そぐわなくなってしまっていると思いませんか。
イスラムの言語や文学は、中国文学の下のその他の
分類にしか入らないと思うんですけど、納得がいか
ないなぁ。
そういう時代の変化に、対応していける体系ですか?
大きな構造についても、例えば<0><一般>、
<9><その他>というような統一があればよいの
ですが、場所によってまちまち。<一般>と
<その他>は意味がちがうでしょう?
といった疑問が次々に起こってきます。それに対して
NDCは細かい修正だけで今日まできてしまって
います。
そういう細かいところはさておき、「言葉や配置に
工夫して対応」することがどうしても必要でしょう?
別置や項目名の変更だらけでNDCが基本もないよ
なぁ~と思ったりするんですが、いかがでしょう。