季節柄、教科書のところに閲覧が集中してるので、今日は教科書ネタでいきます。
新しい3年の教科書の巻末資料に、「読書記録をつける」という一文があります。
内容は、大江健三郎さんの子どものころのエピソード。新聞記事からの転載です。孫引きしたくないですが、出典の記載なし。
公民館の図書室(らしきもの)の本を全部読んだと言った大江少年は、お母さんに公民館に連れて行かれたそうです。
以下引用。
適当に取り出した一冊の最初のページを母が読み、後を続けるよう促された。「最初の一冊はたまたま覚えていたが、その次、わからない。はい次、わからない。すると、あなたは何のために本を読むのか、忘れるためによむのかと言われた。」
これはいけないと思って、カードをつけるようになったそうです。13歳から、今日まで。
読書記録をつけることの是非はともかくとして、本を読んだ子どもにその中身を覚えているかと聞くのは、私にはあまりいいやり方とは思えませんが。
大江健三郎さんの個人的な体験としては別に何も言うことはありませんが、教科書に、読書にかかわる教材としてこれを取り上げたM社の編集の感覚は???です。
教科書に読書の単元が増えたとかいって、簡単に喜べないのですよ。
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