経済の入門書ですが、理論的な言葉はなるべく使わず、ほとんど普通の言葉で書かれています。そして、タイトル通り、分かりやすい。巨視的に見た経済の仕組みがよく分かります。
この本の中で、「金利を下げても景気はよくならない」という考えが示されていました。安倍元首相は、黒田元日銀総裁と結託し、金利を0とかマイナスにして景気浮揚を図ったのですが、一向によくなりませんでした。10年続けてもよくならないのに、なぜかそのやり方が誤りだったということにはならず、政府・日銀は低金利政策をやめようとしません。
景気浮揚の目安として、2%の物価上昇という数字を掲げていましたが、その数字も一向に上がりませんでした。ところが、近頃、突然物価が上昇してきて、今年の予想は2%を大きく上回っています。ところが、ところが、この物価上昇は”本物”ではないらしくて、やっぱり低金利政策は終わりません。
こうした、ふざけているとしか言いようのない政府・日銀の政策に対して、私は最初から違和感を持っていましたが、この本を読んで、その感覚が正しかったのだと分かりました。
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