最初に、熱意と理念をあげました。精神論をぶちたくはありませんが、出発点にこれがなければ、そもそも何も始まりません。
そして、何かやろうとすると、必ず、と言っていいくらい困難が生じます。それでもめげずに仕事を続けるには、根底に強い意志の力が必要です。これがどこからくるのかは分かりません。現状がどうしようもなくひどい状態だという負の認識も、そうした動機になり得るとは思います。
また、行動には、背後にちゃんとした考えが必要です。それがなくて、ただ聞きかじったことを見よう見まねでやっていても、所期の効果は得られません。ただ、それをどこで学ぶのかは難しいところです。
私は、大学では図書館学には無縁でしたが、本格的に図書館改造に取り組み始めた頃、数年間に渡って平湯文夫先生の自宅に通い詰めて教えを請い、先生のカバン持ちをして各地の図書館を渡り歩き、講演会の資料作成を手伝ったり、先生の指導を受けながら市内の小中学校のプランを考えたりする中で、図書館作りの考え方を学びました。
いつも、どこかの図書館の現実を見ながら学んできたので、実践的な力を身につけることができたと思います。とてもラッキーなことでした。
なお、学校用の折りたたみ椅子などを作っている愛知株式会社が平湯モデルの図書館家具を扱っていますが、その会社のHP上に、いくつか資料が載せられています。平湯先生の考えを知るには、ここの「図書館カタログ」というコーナーを見るのがよいかもしれません。
https://www.axona-aichi.com/publicity/catalog/
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