2023年9月4日月曜日

図書館改造が成功するための条件 最後

2 予算、3 事務方の理解、4 管理職の理解 の三つは、関連しています。

例えば、何か作ろうとしたとき、予算が必要になってきますが、学校予算の枠組みは、そういうことを想定していないので、お金の出所がないということになります。

だから、カウンターを作る板のお金は、どこかの予算枠から融通してもらうことになります。事務や管理職には、カウンターを作る必要性を理解し、ちょっとひねった予算の執行にGOサインを出してもらわなければなりません。そのためには、日頃から図書館の活動をアピールしておくことが必要です。

現勤校では、昨年度のことですが、校内研修の時間を使って、図書館改造の考え方と、この学校での実際の改造について話をさせてもらうことができました。こういうことができれば、一番理想的です。条件の最後の方にあげた、同僚の理解も一気に進みます。近くにいる同僚が、思いもよらなかった理由から反対に回ることもありがちなのです。

5 空間の余裕は、図書室内に、所狭しといろいろ詰め込まず、余裕のあるレイアウトを心がけるということです。また、大きなものを片付けたり、除籍予定の本を仮に置いておく場所なんかも必要です。そうした場所がなければ、何も手を付けられないということにもなりかねません。私は、転勤したら、まず最初に校舎内をくまなく見て回って、使えそうな場所を探します。

6 技術室の利用は、大物を作るときには必須と言っていい条件です。備えられた道具もいろいろあります。また、電動工具を使って、ひどくほこりの立つ作業をするには、技術室が最適です。今までに勤務した学校の中に、一校だけ、校舎の中に、屋根があって作業ができる広い空きスペースを持つ学校がありました。それは例外。

誤解されがちなのは、器用さについてです。私は、ものづくりが好きで、子どもの頃からいろいろなものを作ってきましたが、一方、生来不器用で、細かいところの作業は案外雑にしかできません。

もの作りに必要なのは、器用さではなくて、道具の使い方に慣れることと、段取りをきちんと考えて作業をすることです。工作のやり方にはいろいろあって、私が採用しているのは、いつも、単純で、誰でもできるような方法です。

ここでもまた最初に戻ってしまいますが、どうしても必要なものがあって、それが作るしか手に入らないとなれば、作るだけのことです。

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