NDCの問題点の一つが、その変わらなさです。もちろん、分類というのは、そんなにころころ変えるべきものではないでしょう。細かい修正は、改訂版が出る度に結構なされているようですが、大きなところは変わりません。いや、変えようとしていないように見えます。
でも、世の中は大きく変わっていきます。私が子どもだった頃と現在とでは、まったくの別世界です。世の中が変わったのに、NDCは変わらない。
例えば、DDCの最新版を見ると、0類は、
’Computer science, information & general works ’
となっています。
情報科学は、今では、それだけで一つの類にしていいような分野です。それを、大胆に0類の頭に持ってきている。NDCとは大違いです。
DDCのこのやり方も、ちょっと無理筋のようにも思うのですが、そうせざるを得ないのは、この分類法では、類が十個までしか作れないからです。
スポーツだって、類を一つ当ててもいいくらいの分野でしょう。
作られたときは、十進で分けて三層、すっきりとした革命的なやり方に見えたと思います。でも、十進にこだわっていると増やせない。
かつては、十進ということに大きな意味があったと思いますが、コンピュータ処理が発達した現在なら、十にこだわる必要はまったくありません。漢字のJISコードのように、アルファベットを使って、数を増やせばいいのです。
もっとも、そうしたら、DCではなくなってしまいますが。
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