西海市立S中図書館

2011年3月30日水曜日

青木幹勇『第三の書く』国土社、1986

手許にあるのは1989年の六刷です。よく売れてたんですね。教師になりたての頃買ったことになります(私的なことですが、大学卒業からだいぶ時間がたってます。念のため)。最近、読み直しましたら、今でも新鮮!


話は飛びますが、今年の長崎県の公立高校入試、小説の問題も???でした。問われているのが「心情」ばかり。現行の学習指導要領(新しいのじゃないですよ!)が出たとき、国語の時間に「文学作品の詳細な読解」をやめよう、場面に分けて情景と心情を細かく読み取っていくような授業を変えていこうと盛んに言われてたんですが、この十年間はいったい何だったんでしょうか。>県教委様

そういう授業に青木氏は、と~っくの昔に疑問を呈しています。「書くこと」といえば「書写」と「作文」になってしまうことにも。

で、作文と言えば感想文や行事作文なんですよ。これね、どっちもやめてほしいの。中学校になるとさらに「反省文」なんてのが加わるし。これでは文章書く力つかないし、何より書くのが嫌になりますもん。

そうそう、初心を思い出しました(忘れてた)。学校教育の中からそうした作文を追放しようと強く願って教師生活をスタートしたのでした。あれから二十余年、変わってないなぁ、学校。

さらに言えば、青木氏は「脱発問」の授業を提案してます。そうしてみれば、授業の何から何までち~~~とも変わってないですねぇ。

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