西海市立S中図書館

2011年7月24日日曜日

印刷所見学

刷り上がった冊子を受け取るついでに、印刷所の中を見学させてもらいました。


諫早から島原に向かう道路沿いのこの建物、見覚えのある人もいると思います。県下では随一、九州内でも上位一桁に食い込む規模の印刷所です。

行ってすぐのディスプレイには、グーテンベルク印刷機の模型。


目を引いたのは、謄写版印刷(通称ガリ版)の道具です。



何の道具か分からない人も多いかも。蝋引きの原紙をやすりの板の上に置き、鉄の針でこすって文字等を書き、印刷のための版を作る道具です。(版を作るときガリガリいうので「ガリ版」。小学校の頃はこれでした。その後、いろんな種類の製版・印刷機が登場して、現在のものに落ち着いています。)

昭和同印刷は、最初、謄写版を扱う小さな印刷所だったそうです。平湯先生は、その頃からのつきあいだそうで、案内してくれた人よりここの歴史に詳しかったです。

転機が訪れたのは、活字印刷から写植に変わった頃。他の大きな印刷所は、活字にこだわってなかなか移行ができなかったようです。いろいろなフォント・大きさの活字セットとそれで版を組む職人を抱えていれば、簡単には変われなかったことも無理はありません。

でも、活字を持たなかった昭和堂は、進取の気性をお持ちだった前社長の考えもあって、他に先駆けて写植を取り入れ、さらにコンピュータによる印刷へと展開。

今では県下で並ぶもののない印刷所となったということでした。

変化の時代には何が幸いするかわかりませんね。


1cmくらいの厚さのハニカム構造の段ボールに直接印刷し、パソコン制御のマシンで裁断、組み立てた恐竜の模型です。恐竜が置いてあるテーブルや椅子、人が乗っても壊れないくらいには丈夫だとのことでした。5cmくらいまでの厚物に直接印刷可能だそうです。


ギャラリーの隅にはカメラのコレクションも展示してありました。

なかなか楽しかったので、何回かに分けてレポートします。

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