諫早から島原に向かう道路沿いのこの建物、見覚えのある人もいると思います。県下では随一、九州内でも上位一桁に食い込む規模の印刷所です。
行ってすぐのディスプレイには、グーテンベルク印刷機の模型。
目を引いたのは、謄写版印刷(通称ガリ版)の道具です。
何の道具か分からない人も多いかも。蝋引きの原紙をやすりの板の上に置き、鉄の針でこすって文字等を書き、印刷のための版を作る道具です。(版を作るときガリガリいうので「ガリ版」。小学校の頃はこれでした。その後、いろんな種類の製版・印刷機が登場して、現在のものに落ち着いています。)
昭和同印刷は、最初、謄写版を扱う小さな印刷所だったそうです。平湯先生は、その頃からのつきあいだそうで、案内してくれた人よりここの歴史に詳しかったです。
転機が訪れたのは、活字印刷から写植に変わった頃。他の大きな印刷所は、活字にこだわってなかなか移行ができなかったようです。いろいろなフォント・大きさの活字セットとそれで版を組む職人を抱えていれば、簡単には変われなかったことも無理はありません。
でも、活字を持たなかった昭和堂は、進取の気性をお持ちだった前社長の考えもあって、他に先駆けて写植を取り入れ、さらにコンピュータによる印刷へと展開。
今では県下で並ぶもののない印刷所となったということでした。
変化の時代には何が幸いするかわかりませんね。
1cmくらいの厚さのハニカム構造の段ボールに直接印刷し、パソコン制御のマシンで裁断、組み立てた恐竜の模型です。恐竜が置いてあるテーブルや椅子、人が乗っても壊れないくらいには丈夫だとのことでした。5cmくらいまでの厚物に直接印刷可能だそうです。
ギャラリーの隅にはカメラのコレクションも展示してありました。
なかなか楽しかったので、何回かに分けてレポートします。
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