千葉県市川市の国府台(こうのだい)女子学院に新しい校舎ができ、その中に平湯モデルの図書館が入りました。今日はその据え付け工事を見学させてもらうことになりました。
設計図に基づいて作られた家具が、運び込まれて据え付けられていくのですが、実際に並べてみると、設計の段階では気づかなかったこともいろいろ見えてくるようです。
見通しが家具で悪くなったり、家具のサイズが微妙に建物と合わなかったり。設計者の意図通り家具が作られていなかったり。そうしたものに修正を加えながら、妥協もしつつ完成に持って行くのですが、端で見ていても、平湯先生が「図書館作りは格闘技なんです」といっているのがよくわかる気がします。
何十・何百と図書館を手がけてきても、やはり1館1館がそれぞれの個性をもっているので、それに沿って仕事を進めていくのは、画一的なルーチンワークでは片付きません。
ここは、埼玉福祉会が沖縄の工作所(白水堂)と一緒に作っているのですが、午後には愛知の人も十人くらいやってきて、さらに職人さんも交えて即興の勉強会。
平湯先生が、全体や部分の意図を解説。さらに使い方や図書館のあり方にまで話は及ぶのですが、しばしばできあがった、あるいはできあがりつつある家具や造作について、厳しい指摘がなされます。
工作所や職人さん、それに、これから平湯モデルを扱っていくことになる営業の人たちに向けて、平湯モデルはかくあるべし、という話がみっちり1時間半続きました。
私はまったく無責任な立場で見学していたのですが、思わず背筋に冷たいものが流れそうな気分でした。私が少々じたばたしても、滅多にほめてもらえないのなんか、当然かな。
この図書館について書きたいこと、他にもいっぱいありますが、今日は疲れたのでこれまでにします。
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