西海市立S中図書館

2013年7月19日金曜日

小学生自殺未遂

長崎市内の小学生が、自殺を図って意識不明となっているというニュースが流れました。

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20130719-OYS1T00700.htm
(ニュースは時間が経つと削除されるので、いつまでこのURLで読めるかわかりません。)

何とか1日も早い回復を祈るばかりです。

そして、お役所は、これから、効果も無い対策をいろいろ繰り出してくるだろうなと思います。今までにあった、いくつかの痛ましい事件の後も、そうでした。

そうならざるを得ない理由もわかります。お役所は、この通りしっかり対策を講じましたと、世間や議会に向かって説明しなければなりません。

これでは、どうにもなりません。だって、目が向いている方向が違うのですよ。マスコミの非難や、議会の突っ込みから、自分たち(や学校)を守ることが先決。

そして、例えば、「○○教育週間」なんてものをこさえて、県下すべての学校を巻き込む。「すべての」学校で、同じ事やろうなんて発想が、決定的に間違っています。それでは問題の解決になりません。

ほとんどすべての学校は、お役所の仰せに従って、極めてまじめにそれに取り組みます。その結果、ただでさえ多忙感にさいなまれている教師の、時間と労力の多くがそれに割かれることになりがち。

教師の視線も、勢い、児童生徒から離れていってしまいます。

私たちにできる一番大切なことは、教師が、一人一人の児童生徒となるべくいっしょにいて、細やかな視線を向けることのはずなのに、こうした「対策」は、まるで正反対の効果を生んでしまうのです。

児童生徒の姿形も見えないような時間帯に、地域住民といっしょに子どもの健全育成を訴えるパレードをやって、非行少年がいなくなる、なんてナイーブに信じている人がほんとにいるのでしょうか?

こうして、誰のためだかよくわからない行事が増えていきます。教師が襟を正すのは、マスコミが騒いだり、上司や有力者にもっともらしいことを言われるからではありません。

教師は、目の前にいる子どもたちのためなら、少々の犠牲を払うことはいとわないものです。世間が信じているのとは反対にね。

2 件のコメント:

  1. いつも有益な図書館情報をありがとうございます。
    今回は図書館情報ではない学校問題ですが、教育委員会等の対策は、視線の方向がまるで違っています。視線の方向だけでなく、現場の邪魔になる対策を現場に押し付けてくる、まったくあなたのおっしゃる通りです。マスコミも騒ぎ方を変えてくれるといいと思います。

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    1. コメント、ありがとうございます。みんな、アリバイ作りばかりに忙しくなってしまって。我田引水ですが、例えば、いつも図書館を開いていたら、そこに、教室では目立たない子がやってきて、しばらく時間を過ごしていくものです。それを受け入れるゆとりだけは忘れないようにしたいと思っています。

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