西海市立S中図書館

2010年10月14日木曜日

NDCと、あるべき図書館の姿

四千冊余りの蔵書を持つN小学校では、十進分類を独自にまとめた5分類を用いていました。「哲学」「社会(歴史・社会科学)」「理科(自然科学)」「読み物(文学)」「その他」です。ミッションスクールなので、<宗教>を重んじて、「哲学」は単独の分類としたということでした。

これを、今後どのように展開していくかを考えるにあたって、平湯文夫先生の意見は、現状ではなく、将来のあるべき姿を考えたとき、十進分類を、できれば2次区分まで取り入れたいということでした。今は貧弱な(失礼!)蔵書しかありませんが、例えばどんな分野の蔵書が足りないのかを知るには、十進分類によって並べてみる必要があるだろうと。

図書館の蔵書にこうした指針を示すのも、分類の大事な役目の一つなのですよね。

そうした目で見たとき、NDCはどうでしょうか。私にはかなり頼りなく思えます。

未来を示すと言うより、作られた時代の制約の強い、過去性を帯びた体系に見えるのは、私だけ?学校図書館(特に義務教育の)を作る指針にはならないと思いますが、いかがでしょうか。

ちなみに、平湯先生は、日頃から「自分は十進分類を絶対的なものと考えているわけではない」とおっしゃってます。「わかばこどもとしょかん」は他に例のない独自の分類・配架を用いてます。それについては、また別に稿を起こします。

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