西海市立S中図書館

2017年11月17日金曜日

高等教育無償化

ひどい政治が続いていて、そのひどさを隠蔽するための人気取り政策に過ぎないかもしれませんが、私は、以前から、高等教育を無償化すべきだと思っていました。

私が大学生の頃、国立大学の学費は、月3千円でした。私の兄の頃は、月千円でした。私の頃から値上げが始まり、その後急激に上がって現在に到ります。

私は5人兄弟の3番目で、父は公務員でしたが、当時の公務員の給料はとても安かったと思います。高校の若い先生が、高卒で地元の銀行に就職した女子生徒の方が給料が高いと嘆いていたのを覚えています。

それにもかかわらず、私は関東の大学に進学しました。仕送りが月3万円。それに奨学金が1万6千円くらいだったと思います。それでアルバイトもせずにやっていけたのは、学費が安かったからでした。今思えば、実質タダみたいな学費でした。

寮費が月6千円。4畳くらいの部屋に、ベッドと流しがついていました。トイレと調理場は共同。居住棟が何棟もあって、風呂と食堂は別棟でした。

それで、月に一度は神田か西早稲田の古書店街に行き、カバンいっぱい本を買って帰っていましたし、名だたる演奏家が来日すると、そのコンサートを聴きに行っていました。

大学の学費や生活費が現代のような水準であれば、私はとても遠方の大学には行けなかったと思います。授業にはあまり出て行きませんでしたが、たくさん本を読み、都会でしか触れることのできない文化に浸ることができました。

教員になってからの経験では、経済的な理由で進学をあきらめたり、近くの学校ですます例も多く見てきました。できれば、多くの若い人に、経済的な心配をせず大学に行ってほしいと思います。高等教育は無償であってほしいと思う所以です。

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