西海市立S中図書館

2023年9月1日金曜日

蔵書点検

昔々のお話です。本がとても貴重なもので、限られた人しか利用できない図書館に、厳重に鍵を掛けて保管されていた頃のこと。特に貴重なものは、それぞれの本が鎖で棚につながれていたりしました。その頃、司書の一番大事な仕事は、その鍵の管理。どういう訳か、そうしたDNAは、根強く受け継がれて今日に至っているようです。

というのが、夏休み中に行った研修会で、欠席の理由として一番多かったのが、蔵書点検のため、というものだったからです。

パソコンによる管理システムのおかげで、ずいぶん前から、蔵書点検はいつでもできるようになっているので、「点検のため」は、行かない理由として利用されただけなのかもしれません。

でも、「点検のため」が錦の御旗として使えると考えるところに、上記のような価値観が潜んでいるのだろうと思いました。

ちょっと愚痴を言えば、まだ連絡してくるだけましな方で、連絡なしの欠席も多かったです。限られた予算で購入した材料をどう配分するかという準備の都合上、これはいささか困りましたが。

話がそれました。今日の主旨は、蔵書点検も大事な仕事の一つでしょうが、優先順位は相対的に低くなっているはずだ、ということです。

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