西海市立S中図書館

2024年6月26日水曜日

花と俳句 胡蝶蘭

昨年、新任校長のところに届いた胡蝶蘭が、今年も花を付けました。

胡蝶蘭白くすっくと身のほとり 細見綾子

個人的には胡蝶蘭は好きではありません。華やかすぎる花が、気持ち悪いくらい長く咲き続けるからです。自然の花なのに、人工的なものを感じます。お祝いに使われるというのも、見栄の張り合いのようなニュアンスを感じてしまいます。花に罪はないのですが。

昨年は、この花の鉢がいくつも校長室に飾られました。贈られてきたときより小ぶりに咲いた今年の方がいい感じに思えます。

胡蝶蘭は、ネットで調べると、季節を超えて長く咲くので季語ではないという説も散見されました。作品も多くはありません。しかし、手もとの歳時記三冊のうち二つに載っていました(どちらも同じ俳句、掲載は一句のみ)。そこでは夏の季語となっていました。

俳句の方は、その立ち姿を詠んでいます。白くて、完璧な姿の花と、自分の理想の姿が重ねられています。

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