昨日は、勤務校で、授業のユニバーサルデザイン化を進めている先生を呼んで研修会が開かれました。
授業のユニバーサルデザイン化はアメリカが本家で、発端をたどれば、オバマ大統領が格差是正を推し進めようとした教育政策にあるそうです。
日本でそれを実現しようとするとき、壁となって立ちはだかるのは、国が設定している全国統一のカリキュラムです。
大学入試で共通テスト的なものを使おうとすれば、どうしてもそれが必要になってきます。しかし、このやり方は、教育の現代的な課題に対応できないことが明らかになってしまっています。
カリキュラムの消化が至上命令であるなら、学習のスピードを一定に保たなければなりません。生徒の特性に応じてゆっくり学んでもいいよとは言えなくなるのです。このことは、授業のユニバーサルデザイン化と対立します。
公教育を、本来学校教育が果たすべき役割は何であるのかという視点から見直すことが課題なのですが、日本の政治家にそんなことで意味のある改革を求めるのは、土台無理だろうと思ってしまいます。
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