西海市立S中図書館

2024年9月12日木曜日

NDCについて論じるということ

思えば、このブログを書き始めた頃、NDCについていくつか批判的なことを書いていました。でも、その後、このテーマではあまり書かなくなりました。

理由の一つは、NDCを信奉している人たちには、何を言っても通じないと感じたからです。私は、図書館に関してはまったくの素人だったので、利用する立場から感じたことを言っていただけのつもりでしたが、図書館のことをちゃんと学んで司書になったような人には、すでにNDCを使うことがデフォルトとして染みこんでいて、議論がまったくかみ合いませんでした。

学校図書館の世界でも、必ずしも全部の学校で使われていたわけではないNDCを、これからはちゃんと使って行きましょうというような傾向が強くて、批判は相手にされなかったように思います。

私のような門外漢は、分類に使われる総記だの哲学だの歴史だのといった言葉は、本来の言語としての意味を持っていて、分類も、その意味に準じてなされていると思ってしまいがちなのですが、NDCを使い慣れている人にとっては、9類などと数字で言うときと同じく、それらは単なる記号に過ぎないのだろうと思います。だから、言葉としては不合理な面があっても受け入れられる。それでは議論もかみ合わないはずです。

もう一つの理由は、きちんと論じるのが面倒だったからです。いくつか考えはあって、今でもそれは持ち続けていますが、それを言うには、いろいろ調べて確かめることが必要で、そのまま放っておいてしまいました。

ラベルのことに触れて、分類について思い出しました。これからいつまで書き続けられるか分からないので、多少無責任でも、思っていることを書いておこうかと考え始めたところです。

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