西海市立S中図書館

2024年9月15日日曜日

NDCは美しい体系?

ある図書館学の先生が、NDCは美しい体系だと言っていました。私にはこれは到底理解できない感覚です。

美しくない(と私が感じる)原因の一つが、十進ということにあると思います。使える数字が0から9までの十個しかないので、ちょっと足りなくても無理矢理そこに押し込むしかありません。

その結果、例えば、0とか9とかいった数字の意味づけが、あるようなないような、場所によって違うということになってしまっています。ローカルなものと、そうでないものが同じレベルで混在しているところも気になります。これを美しいと呼ぶのは無理でしょう。

分類というのは、現実に存在するものを分ける方法なので、現実そのものの構造に影響されます。現実世界は必ずしも美しい体系にはなっていないので、分類が美しさを目指すことにそもそも無理があります。

最初に書いた言葉を聞いたときから、こうした疑問が私の頭の中を漂い続けているのですが、本人には質問できないまま今に至っています。そういう機会が訪れることは、今後もうないでしょうね。

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