以前、国会図書館にこもって、分類に関する雑誌論文を片っ端から読んでいたことがありました。時間の都合で、最新のところまではたどりつきませんでしたが。
あまり面白いと思う論文もなかったのですが、図書館学の専門家が、学生の頃、分類学の先生から、どこの部分でもそらんじることができるくらいまで分類を仕込まれたというエピソードがあったのを覚えています。
だいぶ昔の話ではありますが、分類学の学問的雰囲気をしのばせるには十分な話だと思います。
さて、そんな中に、図書館員が個人的に作った児童用の分類というのが確か二つありました。コピーを取っていたと思うのですが、どこに行ったか分かりません。NDCとはまったく別の分類です。
NDCにも、昔は「小図書館向」とか「児童向」というのが付いていたとWikipediaには書いてあります。でも、普及しなかったので、消えていったようです。
実際のところ、小・中学校レベルでは、3桁まで必要と思うところは少ないですし、分けてしまわない方がかえって探しやすかったりもします。
市内の公立の小・中学校だと、蔵書数も1万冊を超えるところはあまりなくて、その数からしても、それを3桁の1000の枠に振り分けるというのはやりすぎだろうと分かります。単純に割ると、一つの要目あたり10冊になってしまいますから。
実際には、NDCを元にちょっと手を入れて使うというのが現実的なところでしょうか。
ただし、それを子どもに覚えさせたりするのはもっての他です。分類に関しては、図書館の本は、ある一定の約束の下に並べられているという原理が分かればそれでいいと思います。後は、一覧表から探せばいいことで。
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