マイナ免許証にすると、更新講習がオンラインでできると宣伝されているのですが、これは、優良運転者に限って、次回の更新から適用されるもので、さらに、私個人に関しては、次回は高齢者講習を受ける必要があるので、オンラインではできないとのことでした。
後で免許センターの人が話していた言葉の断片をつなぎ合わせると、マイナ免許証にするメリットがユーザー側にはあまりないので、警察に騙されたと苦情を言う人もいるらしく、免許センターとしては、積極的に推奨はしないということのようでした。それで、デメリットを覚悟の上で申し込むようにという話になったようです。
マイナ免許証が出てきたおかげで、免許センターの事務は繁雑になり、更新者はそれをもらうために余計な時間がかかってしまう。制度の目的はいったい何だったんだと問いたくなる事態です。
事務は簡素化し、ユーザーにもメリットが大きいとならなければ、普及は進みません。そもそもマイナンバーカードそのものがなかなか広がらず、高額のポイントを付与することでやっとカード所持者を増やしたのでした。
保険証が一体化され、生きていく上でマイナンバーカードが必須になった今、免許証も一緒にするのは、合理的なやり方だと思いますが、更新講習を受けた部屋で、マイナンバーカードだけを作るという選択をしたのは、私一人でした。今までのものと両方作った人が二人。
その三人は、更新時講習の後、他の人が免許の交付を受けて帰っていくのを尻目に、一人ずつ時間を掛けてマイナンバーカードに免許を登録する作業をしました。免許センターにとっても、手間のかかる面倒な作業であることは間違いありません。
何かをデジタル化しようというときに起こる困難の一つの典型例だと思います。これではデジタル化は進みません。国の施策なんだから、せめて免許センターは推奨の方向で話をしろよと思いますが、正反対を向いてしまっています。
学校でも、いろいろなことをバラバラにデジタル化しようとしていますが、恩恵を感じる場面はパラパラです。この領域で、国全体が世界に遅れを取っていると言われていますが、なかなか明るい未来は見えてきそうにありません。
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