School Library Rover
学校と学校図書館作りにまつわるいろいろ 手作りによる図書館改造を中心に
西海市立S中図書館
2026年1月3日土曜日
正月雑感(箱根駅伝大会)
2025年12月31日水曜日
法然と親鸞
先月末まで、太宰府の国立博物館で「法然と浄土宗」という展覧会がありました。なかなか見応えのある展示でした。教科書に出てくるような国宝級の絵巻物を始めとする浄土宗に関わる資料が、数多く展示されていました。
私は、教科書的な理解で、浄土宗も浄土真宗も、どちらも阿弥陀仏を信じれば往生できるという、同じような教えだと、漠然と思っていましたが、この展覧会を見て、その違いがよくわかりました。
法然が、当時力を持っていた日本仏教の諸派から脅威と捉えられたのは当然だと思います。もし、南無阿弥陀仏と唱えるだけで極楽往生がかなうのであれば、難解な経典を読み解き、山にこもって厳しい修行をすることが無意味になってしまいます。
政治権力にとっても、その内部に浸透しつつあった法然の教えは、権力を脅かしかねない危険思想に思えたことでしょう。そのため、法然と主要な弟子たち(親鸞もその一人)は、各地に流罪になってしまいます。
こうした抵抗から自分の宗派を守るために、法然は、弟子たちに、自分の教えをゆがめることのないように誓約書を書かせています。
法然には多くの弟子がいましたが、そのうちの一派は、その後権力に近づき、江戸時代には徳川家の信仰を引き受けました。
親鸞は、法然の直弟子ですが、自分自身には弟子はいません。戒律も、彼にとっては何ものでもなかったようです。一方、浄土宗の方は、戒律も残したし、極楽往生のための条件もいろいろ必要だとしていました。極楽の手前の三途の川には、細くて長い橋がかかっており、それが描かれた絵が展示されていましたが、極楽にたどり着くのはなかなか容易なことではなさそうに見えました。
法然は、遊女たちに、自分たちのような罪深い者でも救われるのかと尋ねられ、きっと極楽に往生できると答えたそうです。そこをさらに突き詰めたのが、親鸞の「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」という考えです。
法然の教えを、最もラディカルに引き継いだのが親鸞だと言えるでしょう。今日、日本国内では、浄土真宗が信徒数第一位、浄土宗は第二位となっています。親鸞の教えが、もっとも民衆に受け入れられたというわけです。かつて権力を持っていた者らが彼らを恐れたのは、理にかなったことだったと言えるでしょう。
もっとも、今では、浄土真宗のお寺や仏壇は、金色に輝く絢爛豪華なものになっています。極楽浄土をイメージしたものなのでしょうが、これは、親鸞の求めていたものとは正反対のように思えます。思想はこうして、年月を経る間に変質していきます。どんなに優れた思想家であっても、それに抵抗することはできなさそうです。
どうもまとまりのない文章になってしまいました。年が改まりそうなので、ここらであきらめます。皆様、よいお年をお迎えください。
2025年12月13日土曜日
閲覧数45万
最近は、書き込みもめったにしていないのにもかかわらず、こんな数が出てくることに驚いています。何か事情があるのだろうと思いますが、理由はまったく思い当たりません。
ワイヤークラフトの道具~ラジオペンチ
ワイヤークラフトを作るのに必要な道具は、ラジオペンチのみです。ラジオペンチは、例えば、先の細くなった部分でラジオの部品である抵抗器やコンデンサーの導線を挟み、半田付けをするのに使われますが、それがたぶん、名前の由来です。写真は、一般的なものより持ち手が長くなったタイプです。
私は、小学生の頃、真空管ラジオを作ってはまた壊す(部品の状態までバラバラにするという意味で、破壊してはいません)ということを繰り返していました。その際、半田ゴテとラジオペンチが一番よく使う道具でした。その頃の道具は、今も健在です。
HOZAN(宝山)という工具メーカーがありますが、そこのラジオペンチは、60年ほど経った今でもまったく問題なく使えています。ただし、今では価格は二千円くらいするようです。とりあえず、百均のものでも十分使えます。ワイヤーを切る刃が付いたものが多いと思いますが、付いてなければ、ペンチかニッパーが必要です。何でも切れる万能バサミでもかまいません。
2025年12月11日木曜日
ワイヤークラフトのクリスマスツリー
思い立ってこんなものを作りました。
左のツリーは、クリスマスの飾りが何かほしかったので、ワイヤーで作ってみたものです。円錐形の筒に百均で手に入れた2mmのアルミワイヤーを巻き付けただけです。星は、同じく百均の、ビーズのコーナーで見つけました。
芯にする円錐の形のものはなかなか見つからないかもしれません。学校には、数学で使う立体図形の模型があります。世間に出回っているものの中では、指輪のスタンドが使えるかもしれませんが、そんなものを持っている人は、私の身の回りにはいなさそうです。
右側は、フジテレビで使われているキャラクターの人形です。スンスンというパペットのキャラクターがいますが、その仲間のズンズンと言うのだそうです。ボール状の発砲入浴剤に入っているもので、同僚が机に各種並べていました。ただ置いてあるだけだと何か物足りなかったので、この人形を乗せるブランコを作ってみました。ブランコは、ワイヤーだけでは安定しなかったので、下に丸くカットしたコルクを敷きました。
このキャラクターについて調べようと、フジテレビのホームページを見てみたら、他にもたくさんのキャラクターがあり、それぞれの関連グッズが数多く販売されていることが分かりました。フジテレビは、テレビ事業より不動産で利益を上げているらしいですが、力の入れどころが何だか…と思ってしまいます。
2025年11月28日金曜日
デジタル化の困難~学校の場合
少し前から、県内の公立小・中学校で、C4th(シーフォース)というソフトが使われるようになりました。教師が担う日々の事務的な作業を、一つのソフトウェアの中で統合的に行えるという売り込みのソフトです。成績処理や、出席簿、通知表・指導要録の作成、他校も含めた教員間の連絡などができます。
この中に、指導記録簿というメニューがあります。これは、毎日の授業で何をやってきたかという記録をするもので、私が教師になった頃からすでに存在しましたが、以前は提出の縛りはとても緩やかでした。それが、近年、必ず提出するように求められるようになりました。管理職は、提出を受けて、これを点検しなければなりません。
C4th上でできるので、私は、かねてからそれを使いたいと申し出ていましたが、認められることはあまりありませんでした。多くの校長が、データではなくて、紙で提出せよと言うのです。たぶん、データでは見にくいし、紙の書類に慣れていると、実物がないと不安なのだと思います。中には、紙でないとコメントが書けないから、とのたまう管理職もいました。データの中に書き込むことができないというのは、パソコンが使えませんと言っているのに等しいと思うのですが、ともかく、それが認められるのは、例外的でした。
紙で提出するためには印刷の手間がいりますし、用紙の費用もかかります。データには常にアクセスできるので、いちいち提出を求めなくてもよいし、随時点検できるので、管理職の側のメリットは大きいはずです。
事務を省力化し、無駄な紙の消費を減らすことが目的だったはずの校務のデジタル化は、こうして骨抜きにされていきます。
前にも書いたかもしれませんが、出勤・退勤時間をパソコンで処理するようになったのに、出勤簿にも印鑑を押さなければなりません。そして、事務方は、毎月、月末に出勤簿をコピーして県教委に送らなければなりません。どうしてこの二つを統合し事務方の仕事を減らそうとしないのでしょうか。
どちらの例も、何のためにパソコンを導入しているのか、問題の本質を理解せず、ただ使えと言われたから使うという受け身の姿勢が根底にあるのだと思います。
ちなみに、今年度、私は非常勤になったので、このC4thのアカウントがもらえず、パソコンも割り当てられていません。大事な連絡は教頭が紙に印刷して持ってきます。パソコンは共用でもいいので、アカウントさえあれば、教頭の仕事は減るし、教頭が印刷しなかったその他の多くの連絡にも接することができます。なぜそうしないのか、不思議でなりませんが、プランを立てている人に、現場の感覚が欠如しているのだろうと言うしかありません。
こういう訳で、学校の仕事のデジタル化も、これから飛躍的に進捗するということはなさそうです。
