西海市立S中図書館

2025年2月22日土曜日

長崎県公立高校入試問題(国語)の時代錯誤性

先日、長崎県の公立高校の入試がありました。事前に、今年度から傾向が変わるという通知が県からなされていましたが、国語に関して言えば、あまり変わったところはありませんでした。ただ、記述の問題の字数は大幅に増え、最大では、100字以内という設問もありました。

問題の出し方は、むしろ今までと同じパターンのものばかりで、事前の告知は何だったのかと思ってしまいました。

しかし、何より驚いたのは、小説の問題文です。3人の若い女性が、一緒にバレンタインデーのためのチョコレートを作るという場面が抜き出されていました。

その小説全体を読んでいないので、作品の価値を論ずることはできませんが、よりによって、こんな場面を使うなんて、県教委のジェンダーに関する意識の低さに唖然としました。

これが微笑ましいと感じられた時代もあったと思いますが、急速に時代は変化しました。ジェンダーによる固定的な役割分担意識については、少なくとも学校では消えつつあると思います。性の多様化の時代に、バレンタインデーですか?県教委さま。

2025年2月11日火曜日

ブルートゥース接続のバーコードリーダ

蔵書点検などの作業が楽にできるように、ブルートゥース接続のバーコードリーダを買ってもらいました。


最初は、本体(写真の下の方)だけ買ってもらったのですが、管理システムを入れているパソコン(Windows 10)には、ブルートゥースの機能が付いていませんでした。

そこで、USBポートに差し込んで使える、ブルートゥースの受信機を買ってもらいました(写真の上の部品)。

ところが、パソコンがリーダーの信号を認識してくれません。スマホとは接続できたので、受信機の故障ではなさそうです。

このリーダーには、スイッチを入れたり切ったりするためと、読み込みを開始するための共用のボタンが一つだけ付いています。取り扱い説明書は極めて簡単な内容で、繋がらないときどうしたらいいのかなんて書いてありません。

これは厄介なことになりそうだと思いながら商品の箱を見たら、取説とは別に、バーコードがたくさん印刷された紙が入っていました。様々な設定は、そのバーコードを読み込んで行うようになっていました。その中に、ペアリングというメニューもあって、それを読ませることで接続できるようになりました。

離れた場所でコードを読ませて感度を試したところ、普通の広さの学校図書館なら、問題なく繋がると思いました。隣の部屋になると難しいようでした。

問題は、読み込んでエラーだったとき、パソコンの画面を見ないとそれが分からず、そのまま次の本のバーコードへ行ってしまうと、読み込みが無効になってしまうことです。それを避けるには、パソコンの画面が確実に見えるところで作業するしかありません。

そうなると、点検などの場合は、いったんタブレットか管理用とは別のPCにデータをためて、後からそのデータを管理用パソコンへダウンロードする、というのがいいやり方ということになるかもしれません。

追記

最後にあげた点ですが、管理ソフトにエラー音の設定があって、それでデータがエラーだったことが分かります。PCの音を消していたという単純なミスでした。あしからず。

2025年1月16日木曜日

コンクリートの壁に穴をあける

コンクリートの壁に穴をあけるには、専用のキリと、下穴に打ち込むプラグが必要になります。


その際、キリのサイズと、プラグの大きさを揃えなければなりません。今回は、6mmのものを使いました。当然、木ネジもプラグの大きさと合ったものを使います。実は、程よい木ネジがあったので、それが使えるプラグとキリを購入したというのが実際です。

それから、ドリルも、パワーのあるものが必要です。こういうときは、充電式よりも100Vで動くものの方が、途中で充電切れになる心配がないのでいいと思います。

2025年1月15日水曜日

壁に写真を掛ける

校長室に飾ってあった古い写真を、人目に付きやすい玄関近くの壁に移すことになりました。そこで、まず、壁に1×4のSPF材を桟として取り付け、それにヒートンを打って写真を下げました。



壁に直接ヒートンを取り付けてもいいのですが、これらの写真はすべてサイズが違っており、後々、別のものを下げたくなったとき、簡単に場所を変えられるようにと考えました。

いずれにしても、コンクリートの壁ですから、専用のキリと、下穴に打ち込むプラグが必要になります。ドリルも、パワーのあるものが必要です。

それから、サイズの違うものを横に並べるときの基本は、高さの中心を揃えるということです。下の辺や上の辺を揃えてしまうと、不自然な印象を受けます。

2025年1月12日日曜日

直島雑感

直島は、香川県に属しますが、岡山県に近く、宇野港からフェリーで20分ほどで行けます。美術館は島の南側に固まっていて、北側は三菱の精錬所のエリアとなっています。島の観光地図には、南半分の地図しか載っていませんでした。

美術館が出来る前は、おそらく、精錬所と漁業が島の生活を支えていたのだろうと思います。おしゃれな美術館がいくつもできて、観光客が殺到し、真新しいアパートがたくさん建っていました。

この二つの対照的なエリアを見て、私は、今の職場のある島のことを思い出していました。

私の職場のある場所は、今は橋で繋がっていますが、かつては離島でした。元は炭坑の島で、閉山になった後は、工場として使われていた地区もありました。

その後、リゾートとしての開発が進みましたが、経営者は二転三転しました。橋が出来て、来島者もぐっと多くなったようです。修学旅行の宿泊先としても使われています。

今は、工場はなくなり、すっかりリゾートの方が目立っています。

小さな離島が生き残っていくために、どのような選択肢があるのかということですが、直島や私の職場のある島のように、都市から近ければうまくいくこともあるように思います。これが、本土から数時間もかかるような場所であれば、衰退していく以外の道を想像するのは難しいです。

2025年1月11日土曜日

李禹煥(リ・ウーハン)美術館のアプローチ

1月7日に、李禹煥美術館の入口が分かりにくいということを書きましたが、その時の写真を見直していたら、下のショットがありました。

駐車場のあるところからなだらかな道を下ってきたら、写真にある、右手に降りる階段がありました(影になって見にくいですが、降りていく人が写っています)。写真の左側の大きな壁の裏側(下の写真)には、あまり目立たない文字で李禹煥美術館とありました。(ベネッセハウスミュージアムの方から歩いてくると、その文字が見えることになります。私は反対側から近づきました。)

ベネッセハウスミュージアムから見える砂浜に惹かれて下っていくとこの美術館に行き着く、というストーリーを思い描くことができます。黄色いボートは、視線を引きつけるための演出だったのでしょう。

最初の写真の狭い階段が終わり、平たくなったところから、道がまっすぐ伸びています。この道の延長線上、白っぽく写っているコンクリートの壁の左端が、この美術館の建物部分の入口なのです。

階段を下って左手には、浜に続くなだらかな斜面に、大きな作品がいくつか並べてあり、それにつられて左手に進んでしまい、分からなかったのですが、改めて写真を見て、この道が建物の入口を示すサインになっているということに気づきました。

この階段よりも手前に、車も通るくらいの脇道があって、その道にはロープが渡してあり、そこから入れないようにしてありました。そこを通ったときには、なぜそこから入ってはいけないのか、意味が分かりませんでしたが、この階段を下って建物に入ってもらうというのが設計者の意図だったのだろうと思います。

2025年1月9日木曜日

花と俳句 パンジー

パンジーの出てくる俳句はたくさんありますが、森田峠さんの「仔熊の顔に似たりけり」のような可愛らしい俳句はそんなに見つかりませんでした。


そこで、視点を変えて別の角度から探すことにしました。三年生がもうすぐ高校受験の本番です。早いところは来週入試があります。そこで、合格祈願の気持ちを込めて…

三色菫も菜の花も舞へ合格す  石田あき子

ちなみに、パンジーは春の季語ですが、今は真冬。このことについては、森田さんの俳句について書いた2023年12月30日のブログに書いています。

冬に咲くパンジーのおかげで、この俳句は、入試がずっと早く行われるようになってしまった今の時代にもすんなり受け入れられそうです。

テーブルの布は、厚地の冬物に変わっています。クリスマスの生地を買ったとき、ちょうどよい大きさの端布があったので、一緒に買っておきました。端布なのに、なかなかいいお値段でした。