先日、長崎県の公立高校の入試がありました。事前に、今年度から傾向が変わるという通知が県からなされていましたが、国語に関して言えば、あまり変わったところはありませんでした。ただ、記述の問題の字数は大幅に増え、最大では、100字以内という設問もありました。
問題の出し方は、むしろ今までと同じパターンのものばかりで、事前の告知は何だったのかと思ってしまいました。
しかし、何より驚いたのは、小説の問題文です。3人の若い女性が、一緒にバレンタインデーのためのチョコレートを作るという場面が抜き出されていました。
その小説全体を読んでいないので、作品の価値を論ずることはできませんが、よりによって、こんな場面を使うなんて、県教委のジェンダーに関する意識の低さに唖然としました。
これが微笑ましいと感じられた時代もあったと思いますが、急速に時代は変化しました。ジェンダーによる固定的な役割分担意識については、少なくとも学校では消えつつあると思います。性の多様化の時代に、バレンタインデーですか?県教委さま。