西海市立S中図書館

2025年7月16日水曜日

参議院選挙の教育政策

選挙期間に入る前から、教育費の無償化というのが話題に上がっていました。今回の参議院議員選挙でも、大きな論点の一つになっているようです。

私自身は、教育費は、大学まで無償か、なるべく負担が少ない方がいいと思っています。特に、義務教育では、給食費も含めて、学校にはお金がかからないという状態が望ましいです。

私が大学生のとき、国立大学の授業料は、月三千円でした。その前は千円だったので、三倍の値上げでかなり高くなったと感じていました。今にして思えば、三千円でもタダみたいな学費です。学生寮が六千円。親が安月給で、兄妹が五人いたので、月の仕送りが三万円と、これは当時でもかなり少なめでした。でも、奨学金と合わせると、アルバイトもせずにやっていけましたし、本代も十分ありました。

授業料が安かったおかげで、私はさして苦労もせずに大学を出ることができました。できれば、大学はお金がなくても学べる場であってほしいと思います。

こういう個人的な経験からしても、教育の無償化というのは大事な政策だと思いますが、これを教育政策の中心に掲げられても困ります。無償にしたからといって、教育の質が変わるわけではないからです。

教育政策でもっとも求められるのは、教育の質を高めることです。そのためには、教員の定数増が必須です。ただ、現状でも教員のなり手が少なくて困っているので、教員を増やすには、待遇を大幅に改善しなければなりません。

教育は百年の計という言葉がありますが、残念ながら現在の日本の政党・政治家の多くは、この言葉を忘れてしまったようです。それをちゃんと実行に移せそうな政党・候補者に一票を投じたいと思います。

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