朝読書の時間が終わって、1時間目は空いていたので、図書館に戻り一仕事、と思っていたら、一人の男子生徒が入ってきて、この時間、ここに居ていいかと聞いてきます。
どうしたんだと尋ねたら、1時間目の授業の先生(担任でした)から、家に帰って服を着替えて来いと言われたとのことでした。制服の下の黒いTシャツが規則違反ということで。
その子が1時間目から学校に居るのは珍しいことでした。学校にいないことの方が多いという生徒なのです。
でも、家に帰ると母親から叱られるから帰りたくないと。今日はお母さんが仕事の休みの日で、1日家にいるのだそうです。あ、それで朝から学校にきたのだと納得しました。
服装がいかん、眉毛がいかん、態度がいかんといろいろ理由はあるでしょうが、こうした生徒達に帰れと言って、ちゃんと着替えたり容姿を整えて出直してくるという期待を、ほんとにしてるの?
困ったことに、その先生だけじゃないんです。あっさり彼らに「帰れ」って言ってしまう人は。
せっかく出てきたんだから、何とか相手してやってくださいな。普段は来ない学校に来たくなるくらい、どこにも行き場所がないんだから。
でも、みなさん忙しくて。ゆっくり相手してやれるのは、養護教諭と校長先生くらい。どうも図書館にそうした生徒がくるのも先生方納得してないらしい。授業時間はともかく、昼休みもですよ。なんだかよからぬことをしでかすと思ってるらしい。しかも、私にはっきり言えばいいのに、そうは言わない。
なんだかなぁ。
学園ドラマにでてくるような、できの悪い生徒を排除する教師たち、なんてのは実態とかけ離れたフィクションだと長いこと思ってたんですが、この頃そうでもないんだと気付きました。遅すぎ?
規則守らない奴は学校には入れない、って一見まっとうな理屈のようですが、その規則が根拠があるようなないようなあやふやなものなんですよ。そのささいな一つ一つの規則に頑固にこだわって、面倒な生徒は追い出してしまう。
生徒達もとっくにそれに気付いてますよ。自分たちはどうも邪魔者らしいってね。
先生方、生徒には学習する権利があるって、どうもお忘れらしい。指導のために教室から出すことがまったくできないとは言いませんが、慎重にやってね。
ふぅ。
件の生徒は、しばらく私と話をした後、自分から出て行きました。別れ際に、お母さんに事情を話して、着替えて来いよとは言ったものの、きっとどこか別のところに行ったんだろうと思います。昼休みにはまた図書館に来てました。
5時間目は授業参観。その後PTAでした。図書館もPTAに使うので、その準備などしていたら、2年生の保護者が一人、図書館を見学させてくださいと入ってきました。
しばらく見て回った後、話をしたら、何と、平湯先生の教え子で、司書の資格を持っているとのこと。ペーパーライセンスみたいなものですけど、と謙遜されましたが、図書ボランティアの経験もあり、今年、近くの小学校に司書として採用された方でした。
時間がなくてゆっくり話せなかったのですが、また遊びに来て下さいね。う~ん、去年のうちに気付いてたら、いろいろ手伝ってもらったのになぁ。
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