西海市立S中図書館

2011年7月31日日曜日

往復書簡

フリーのライターをしている友人と出版についてやりとりしました。以下、引用です。

H:出版社も本が売れなくて困っています。なんとか読書人口を広げてください。

T:おもしろい本を置けば、子どもたちは確実に読んでくれますが、今どきは、流行に左右されるところもあります。女の子なんか、横書きですかすかのケータイ小説じゃないと読むのはダサイと思ってる子も多い。出す方には、もっと努力して、と言いたい。出版点数は多いけど、名のある出版社でも結構雑な編集して出してる本が平積みになってたりします。

H:いくらよい本だと力説しても、読んでもらえないのでは意味がないものねえ。

T:経営上仕方がないのだろうけど、出版点数が多すぎるというのもまずいと思う。何か一つはやると、すぐに類書が山のようにでる。概して、二番煎じはおいしくない。こういう世の中で、地道に本作るのは、ますます難しそう。

H:出版社は、昨年対比で売り上げを伸ばさないといけない。で、1点の売り上げが落ちてくると、2点だして昨対を確保する。返品が増えても見かけ上の売り上げを確保するわけ。当然、1点にかける経費は安くなる。我々の原稿料は安くなるわけ。そうして粗製濫造になってゆく。解決するためには、どこの出版社にも、点数制限をすればいいんだよね。じゃないと本当に出版界は全滅です。

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