西海市立S中図書館

2011年8月17日水曜日

クギとネジ釘

手づくり家具を作るとき、木ネジを使うようにしています。クギではだめなのかという質問がありました。写真の掲示板は、大工さんが作ったそうですが、真ちゅうクギが使ってあります。


クギを使った方が一見簡単にできるように思えます。木ネジを使うときは、下穴をあけるようにしていますが、クギのときは、下穴はいりません。慣れた人ならあっという間に打ってしまうでしょう。

私も実は、手づくりで図書館家具を作り始めた頃、クギを使っていました。ただし、強度を確保するために接着剤(木工用ボンド)を併用していました。特に、慣れないうちは、クギだけだと強度が足りなくなりがちだと思います。

ただ、接着剤を使っていても十分ではない場合もあります。

以前、ある図書館で、平湯モデル風の書架を動かそうとしていたとき、その書架が壊れてしまったことがありました。見た目はほとんど純正モデルと区別がつかなかったのですが、見えない部分がクギと接着剤で作られていたのです。

接着剤である程度の強度を出すには、それなりのていねいな作業が必要になります。また、接着剤には、一度付けてしまうと、やり直しができにくいという問題もあります。

こうした経験から、私たちの手づくり家具には、木ネジが標準仕様となりました。下穴を開けてから木ネジを使うというやり方で、誰にでも作れて失敗しにくい家具づくりができると思っています。

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