サイエンス・アイ新書の一冊です。今年6月に出てます。
東日本大震災の後、報道の中で放射能について触れられることもよくあったのですが、基本的な部分で、も一つよく分からないなぁ...と思っていた人も 多かったのじゃないでしょうか。
類書も多いのですが、水準には達していると思います。テーマは放射能全般ですが、原子力発電所のしくみや、いったい原発のどこが問題なのか、といったこともしっかり書き込まれてます。
発掘された古いものの年代測定に、炭素の放射性同位元素が使われるというのは知ってましたが、その原理は、半減期で測定すると言われても、わかったようでわからない感じだったのが、これ読んですっきりしました。
その後も原発を巡るごたごたが続いています。こういうことは、学校ではなかなか突っ込んでは教えてもらえないので、図書館で勉強しないとですね。
追記
返信削除文部科学省が『放射線等に関する副読本』を出しました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/detail/1311072.htm
中学校版を読んでみましたが、放射線が身の回りにもたくさんあることは強調されてますが、肝心の原発については記述がありません。
現時点で、国の機関が原発の批判をすることはできないにしても、仕組みくらいは書いてほしかったです。やっぱり、お上を頼らず、自分で判断しないといけません。