西海市立S中図書館

2011年12月9日金曜日

「男になる」という語法

今日は図書館とまったく関係のないたわごとですので、あしからず。

ここ数日ニュースで騒がれていたオリンピックの金メダリストですが、金メダルを取ったときのインタビューがTVで放映されているのを目にしました。

その中で、「(勝って)男になりたかった」「(勝って)やっと男になれた」という言葉がありました。メモをしていたわけではないので、多少表現は違っていたかもしれません。

えっ、この人何歳?と思ってしまいました。たしか報道では33歳とか。

もちろん、マスコミのことですから、今回の騒動にまことにふさわしい言葉をピックアップして流したのでしょうが、それにしても、こんな言葉がまだ生きていたとは!

この人が中学生だった頃、長崎市では、盛んに男女混合名簿の導入を議論していたと思います。私の今いる学校は、その頃混合名簿になり、そして今はまた、男女別の名簿に戻っています。

女性差別をなくすためには、何はさておき男女混合名簿を取り入れなければと大騒ぎしていた、あれは何だったんでしょうね。

導入したくない側からは、統計等の手続きが面倒になるから、といった消極的な反対しかありませんでした(表計算ソフト使えば、その面倒は一瞬でなくなります)。

それから私は、長崎市の現場を10年あまり離れることになりました。

戻ってきたら全部混合名簿になっているかと思いきや、現任校のように、せっかく取り入れたものを、ある校長の鶴の一声でもとに戻してしまったという有様。

教育に何か大きな事ができるなどと思い上がってはいけませんが、それにしてもこれはねぇ。事件そのものはもちろんもっての他なんですが、私たちのやってきたことは何だったのか、改めて考えさせられる言葉でした。

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