西海市立S中図書館

2012年5月30日水曜日

本の運搬用に使う箱(設計)

辞書などを運ぶための箱がなんとかなりませんかと相談を受けました。

私のところでは、折りたためるプラスチックのコンテナを使っています。いらないときコンパクトになって便利ですが、強度にやや不安があります。

そこで、コンパネを使って作る箱を考えてみました。考えたといってもタダの箱。コンパネの歩留まりがいいのが取り柄、というくらいのしろものです。

普通の国語辞典20冊くらいが入る大きさにしました。


①は底板、②・②’は長い方の側板、③・③’は短い方の側板です。①の横の細長い部分はいりません(画面をクリックすると大きくなって、寸法の数字が読めます)。

組立方として注意することがあるとすれば、側板は、底板に横から取り付けること。本の重みがかかるので、逆にすると抜けやすくなります。長めのビスを使ってください。


念のため、接着剤を併用した方がいいでしょう。また、ホームセンターなどで正確にカットしてもらっておけば、 強度も増します。持ちやすいように、短い方の側板に穴をあけるといいでしょう。

また、角の部分は、ケガをしないようにていねいにサンディングしておきましょう。


この大きさで、1枚のコンパネから3個できることになります。無駄は極小(のはず)と、自画自賛。無駄をほぼ0にすることもできますが、おわかりになる方は、底板の短辺を20mmほど広げてください。

細かい話になりますが、コンパネが900×1800mmという切りのいい数字であるのに対して、ベニヤ板は910×1820mmのサイズです。ノコで切るときのきりしろが入っているのだと思いますが、もしベニヤ板で作るなら、側板の高さ225mmを230mmにしたほうが高さに余裕ができていいでしょう。

上の図に書いた数字は、きりしろ分を取っていません。450mmはちょうど半分。225mmはそれをまたちょうど半分にしたと考えてください。1~2mm小さくなりますが、問題ないでしょう。

それから、もちろんもっといい材料で作ることもできますが、手間とお金が余計にかかります。SPF材のいろんな幅のものが手に入る方はそれでやってみてください。見かけはぐっとよくなります。

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