西海市立S中図書館

2012年7月24日火曜日

評価の研修会に行ってきました

学習指導要領が変わると、その内容について、文部科学省が県教委の指導主事なんかを集めて研修会をします。

それを持ち帰って、各県では、「伝達講習」をします。

『学習指導要領解説』というのが出版されてますが、そのまた解説、といったところ。

前回の学習指導要領の改訂のとき、評価のあり方が大きく変わりました。教師でなくても、言葉は覚えている人も多いでしょう。「相対評価」から「絶対評価」に変わったのです。

で、その評価をするために、評価規準が必要だということになりました。中学校では、観点別にABCの3段階で評価をするので、それぞれの評価の観点につき、三つの評価規準が求められたのです。

各学校、教科ごとに分厚い『評価規準表』をせっせと作りました。もちろんこれは、教科書が替わると作り直さなければなりません。

ところが、今回、それはもういらないということになったんだそうです。Bの評価規準だけでいいと。そんなのは、煩雑でやってられないから、という理由で。

おいおい、あの頃の努力は何だったんだい。こんなことやってられないぜ、というのはその頃からわかってたことでしょうに。

学習指導要領の改定は、子どもたちの現在の課題に対応するため必要なんだそうですが、前回言ったことと今回言っていることの整合性は別になくてもいいんでしょうか。

文部科学省の言っていることを繰り返しているだけであるにしても、こんなことなら、県教委の言うことなんか真剣に聞く必要はないぜ、と思われても仕方がないのでは?

どうせ10年後にはまた違うこと言ってるんでしょうから。

教育は100年の計、という言葉があったのを思い出しました。教育の中身を10年くらいでころころ変えちゃいけませんね。目先の変化にとらわれず、100年後でも通用する教育理論を持ってきてくださいな。
>文部科学省 様

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