西海市立S中図書館

2012年9月22日土曜日

赤木かん子『読書力アップ!学校図書館のつくり方』『・・・学校図書館のつかい方』光村図書、2010,2012

図書館づくりに参考になることが、いろいろ書いてあります。


もっと早く取り上げてもよかったのですが、内容について触れるとすれば、いろいろ批判もしたくなるので、書かずにきてしまいました。面倒だからさぼってたってことです。

『・・・つかい方』の方は、タイトルが内容とあってませんね。帯にある「運営マニュアル」というのが中身をよく示していると思います。「つかい方」と言ったら、利用者から見た使い方か、という誤解があるのではないでしょうか。

『・・・つかい方』の冒頭に

図書館の書架は「棚板が動くもの」が基本です。
(書架の)奥行きは、大型の図鑑や百科事典が突き出さないサイズで。
15cmでは浅過ぎです。
あと、斜めになっている棚板は×!

とあります。

赤木さんに以前お会いしたとき、平湯モデルに対するご意見は聞いてましたが、これだけ明確に表現されると、ちょっとほっとけないじゃないですか。

「大型の図鑑や百科事典が突き出さないサイズ」であればほとんどの本が入るでしょうが、空間に無駄が多いし、深すぎて使いづらいのではないでしょうか。多くの人が、後ろに詰め物をするなどして、なんとかしのいでます。

斜めの棚板とも関わるのですが、本を常に深い棚の奥に引っ込まないようにするために使う時間というのも馬鹿にならない気がします。深くて斜めだったら、最悪。

放り込めばそのまま使える、というのは浅くて斜めの棚板ならではのメリットと思っています。司書や図書館担当者の貴重な時間は、できればもっと他のことに使いたいですね。

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