例えば、似たような形に見える床置き書架でも、用途によってサイズが違っています。
「こどもが変わる学校が変わる図書館づくり」愛知((株)2011 |
文庫・新書架には、また別のサイズが用意してあります。
こうした配慮のおかげで、配架をしたときに、棚と棚の間に広すぎる空間ができたりしません。その結果、全体の印象が引き締まって見えます。
ところが、学校のように、それほど書架の本数がない場合、使い回しがしにくいという欠点が出てきます。
S中には文庫・新書架があったのですが、レイアウトと配架の都合上、棚の設計状の意図とは違う使い方をせざるをえませんでした。
この点については、少し時間をかけて考える必要がありそうです。研修会当日は、その日のうちにある程度本を書架に収めてしまいたかったので、無理は承知で妥協した部分がありました。
実は、平湯先生が80点以上のできという自信作のK中・高図書館でもこの問題が見られました。9類の棚がやけに空いた感じになっていたのですが、これは、上の図の、下のタイプの書架を9類に使っているためでした。
この学校では、まったく新設の図書館なので、書架が足りないということはないのですが、何か別の事情で(書架の位置、これまでの作業の進み具合等)そうなってしまったのでしょう。
いずれにしても、ただ平湯モデルを買って入れればいいということにはなりません。ある程度その特徴を理解した上でないと使いこなせないということのようです。
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