西海市立S中図書館

2012年11月7日水曜日

ゲバラはなぜ革命家になったのか

裕福な家に生まれたゲバラが、なぜ革命家になったのですか。

私の学校の読書家の中でも3本の指に入るIさんの質問でした。一言では答えにくいことをいろいろ質問してくるIさんではありますが、まさかゲバラが登場するとは。

私は、南米の一般的な政治風土を説明しようとしましたが、どうもすっきりしない様子。で、これを紹介しました。


戸井十月著『ゲバラ最期の時』(集英社、2009)です。今は文庫版で読めます。

2008年に公開された『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳 別れの手紙』という2本の映画がありました。この本と相前後して見たので、どちらに出てきたか忘れましたが、印象的だったのは、ゲバラが、兵士たちに読み書きの力を求めたこと。

ゲバラ自身も、山中でのゲリラ戦の合間を縫って読書にいそしんでいたようです。

『希望の教育学』のパウロ・フレイレ(2011年4月17日のブログ参照)にもゲバラへの言及がありました。言葉を獲得することと、自由を獲得することとは、密接につながっています。

私が図書館を大事にしたい理由の一つはそこにあります。

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