西海市立S中図書館

2012年12月16日日曜日

「知の地域づくりを考えるin熊本」続き

片山さんの講演で特に印象に残ったことの一つが、司書の役割についての認識。

こんなエピソードを紹介されました。


県知事時代、ある車いすの中学生の弁論を聞いた。その中学生は、職場体験で司書を希望したが、教師からも親からも、あなたには無理だと言われた。でも、その生徒は主張を譲らず、結局図書館で職場体験をすることができた。後に、司書になったと、その生徒から手紙をもらった。

ここに、司書の仕事についての大きな誤解がある。本を棚から入れたり出したり、本の管理や整理が司書の第一義的な仕事ではない。

むしろ、利用者と本を結ぶ、リファレンスの仕事が大事なんだということ。だから、身体に障害があるからといって、司書になれないというのはおかしい。


大昔から、司書は本の管理人というイメージが強くあって、今でもそれはなくなっていないようです。

まあ、司書のDNAの中にもそれは強く埋め込まれているようで、「肩たたき」をやって本をきっちり並べることが、大事な仕事だと思っている人も多いようです。そんなことじゃないぜ、というのは、平湯先生も日頃から強調していることの一つです。

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