人がことばをどのように獲得していくのか、これを読むとよくわかります。
帯には、「外国語を学ぶ前に読みたい本」というコピーがあります。もちろん、外国語学習の役に立つ本だと思いますが、自国語の学習にも大変参考になると思います。
ことばというのが、何より、一つ一つ切り離された断片の集まりではなくて、体系的な全体として存在するということ。
ことばを学ぶときには、常にその全体が関わる変化が伴うということ。
例えば、せっせと語彙の数を増やしていけばことばの力がつく、というような単純なことではないのだということがよくわかります。
国語の教師をしているので、国語の学習をどうやったらいいのか、という質問をよく受けます。これからは、この本読んでくださいと言おうと思います。
そもそも、国語に限らず、教師や、生徒たちや、世間の人々の、学習ということについてのイメージが貧困なのだと思います。パウロ・フレイレ(2011年4月17日のブログ参照)のいう、預金型の学習観をなかなか抜け出せないのです。
そうしてしまったのは、誰のせい?
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