前書きは、「ロケットの歴史は大変古いものです。」と始まります。
250ページ弱の本文のうち、最初の20ページくらいはロケットの仕組みが解説されていますが、そのほかは、開発された国毎のロケットの歴史の記述がほとんどです。
タイトルは、『ロケットの歴史』とすべき本です。これじゃ羊頭狗肉、と言ったら厳しすぎるでしょうか。
また、イスラエル、イラン、北朝鮮については、軍事目的なので記述から外したとのことですが、アメリカやソ連だって、ロケット開発を軍事目的と切り離しては考えられないのだし、ロケットの歴史を記述しようとするなら、それらの国についても書いてほしかったと思います。
国産技術ではないということで外された韓国についても同様です。
これらの国のロケット開発については、あまり詳細が知られていないことがらだけに、余計、書く意味があったのではないでしょうか。
副題の「世界のロケットを完全網羅」という言葉は、そこまで入れてこそ言えるのではないかと思った次第。
それでも、中学校の学校図書館に置いていい1冊だとは思いますよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿