日曜日のFMラジオに、作家の小川洋子さんの番組があります。萩原朔太郎が論じている、与謝蕪村のウグイスの俳句を取り上げて、ウグイスは姿がなかなか見られない鳥なので、この俳句もひょっとしたら姿は見ていないか、メジロと勘違いしているかもしれないという解説がありました。
わが家は、斜面地の高台にあります。で、庭には小鳥がいっぱいやってきます。メジロは、もちろんたくさん来ます。それぞれ、種類ごとに、時間をずらしてやってくるようです。
今年は、その中に、ウグイスもまざっていました。鳴き声が特徴的なので、間違いないです。私は、ウグイスというのは人前に姿を見せないものと思い込んでました。
小川さんの話を聞いて、私の思い込みがどこから来ていたのかわかったように思いました。「声はすれども姿は見えず」という修辞が、私にそう思わせていたみたいです。
実際は姿を見ていたかもしれないのに、見えないという思い込みがあるので、見えなかったということです。本を読みすぎると、こういう病にかかることもあるというお話でした。
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