西海市立S中図書館

2014年7月27日日曜日

政治的な話題

人によっては、それをひどく嫌う向きもあります。そういう話には一切乗ってこない。それも人付き合いのあり方としては一つの方策かもしれません。

最近、図書館を看板に掲げたブログながら、政治的な話題に走ることも多いなと思ってます。

学生の頃、友人にはとても積極的に政治に関わろうとしている奴もいましたが、私は一歩下がってそれを見ていました。その後も、経験的には、政治的に動く人間に、ロクな奴はいなかったと思ってます。

でも、それを理由に、自分自身が政治に無関心を装っていたら、気づいたときにはひどいことになってました。これではいかん!と思い直したわけです。今さらではあるのですが、図書館の存立というのも、政治とのかかわりなしには考えられません。


今日は、高校生による同級生の殺害というニュースが流れていました。県下では、長崎についで大きな都市である、S市で起こったできごとです。

その都市では、10年前には、小学生による同級生殺害事件が起きました。長崎市でも、同じ頃、子どもによる痛ましい事件があって、県下の学校では、その時期に一斉に「長崎っこの心を見つめる教育週間」を行うようになりました。

残念ながら、そうした、県をあげての取り組みは、いっこうに功を奏してはこなかったようです。

理由ははっきりしています。その取り組みは、お役所の、政治的なアリバイ作りに過ぎなかったからです。

道徳の授業を教科にしろ、というような動きにも、似たものを感じます。子どもの心を育てることとは無関係の動きです。

そもそも、そんなことで、すべての子どもたちの心が動かせる、という発想をすることに無理があります。

子どもたてにいのちを大切にする心を育てたいと思うなら、大人にできるのは、世の中全体に、すみずみまで、いのちを大切にする文化を行きわたらせることしかありません。

大人がいのちを大切にできないのに、子どもたちにはそうでないように育ってほしいと願うのは、大人の身勝手というものです。

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