河出ブックスの一冊。
以前、同じシリーズの『科学を語るとはどういうことか』を紹介しました。これも『科学を・・・』ほどではないですが、なかなか読みにくい本です。
アメリカ英語とイギリス英語の表現の違いなんかがたくさん出てきて、翻訳、とてもやりにくかったと思います。よくこの翻訳を出版しようと思ったものだと、それを考えた編集者に敬意を表したいと思います。
著者の語り口もなかなか込み入っていて、読むのが面倒です。
あ、私たちの文化は、ひどくアメリカ的になってしまっているのだと思いました。この国の政治がアメリカの言いなりだったことは分かっていたつもりでしたが、事態はそれだけでおしまいという訳ではなかったようです。
私たちの思想や文化のすみずみまでアメリカ的なものが浸透してしまった気がします。
これを読むと、アメリカ的なものが、少なくとも、多様な考え方や表現の仕方の一つにすぎないということがよく分かります。
他に選択肢がない、ということはないはずだったのです。今さら言っても手遅れかもしれませんが。
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