西海市立S中図書館

2023年11月25日土曜日

花と俳句 コスモス

誰もゐないでコスモスそよいでゐる 種田山頭火


一見何の変哲もない景色という気もしますが、山頭火の句だとなると、そこに強い表現の意図を読み込んでしまいます。

人のいない広い野原に咲くたくさんのコスモス。私は、最初は、「誰もゐない」というのが、孤独感の表明であると読んだのですが、よく考えると、自然は人間存在とは無関係にそこに厳然とある、ということなのかもしれないと思えてきました。

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