西海市立S中図書館

2024年10月7日月曜日

「読み語り」への違和感

「読み聞かせ」のことを「読み語り」という人が出てきたのはいつの頃だったでしょうか。誰が言い始めたのか寡聞にして知りませんが、先日、私の勤務校(小中併設)の小学校の教頭から、「読み聞かせ」と言った私の言葉を「読み語り」と訂正されてしまいました。

こういう言い方が始まったのは、「聞かせる」という言葉の、使役のニュアンスを嫌ってのことだというのは理解できます。でも、だからといって「語り」にするのは如何なものでしょうか。

「読み聞かせ」を「読み語り」と言い換えたところで、大人がしつらえた場面に子どもを連れてきて、本を読むのを「聞かせる」という事実が変わるわけではありません。

それに、読むことと語ることは別の営為でしょう。それをくっつけるというのが、私にはどうにもなじめません。

読み聞かせのときには、語らずに、フラットに読んでほしいと思います。なるべくそこに余計なものを付け加えないでほしい。語りたい人は、紙芝居をやればいい。(プロが語るのはまた別の話です。)


この問題も、一度は書いておきたかったことですが、語源や起源のことなど調べねば、などと思いつつほったらかしてきました。NDC批判同様、無責任なまま書いておきます。

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