1953年(!)に作られた学校図書館法という立派な法律がありますが、義務教育の世界では、あの部屋のことを「図書室」と呼ぶのが一般的でした。それに対して、私は、どんなに貧弱であろうと、ここに「図書館」を作るんだと意気込んでいて、「図書館」と呼び続けていました。看板を作るときも、最初は「図書室」で始めましたが、その後は「図書館」で一貫してきました。
しかし、最近また「図書室」と呼ぶようになりました。一種のあきらめです。
私の勤務する市では、司書教諭の配置は形骸化し、学校司書も2~3校に一人の配置が改善される気配がまったく見えません。図書の購入予算は減少傾向。学校の中では、図書館担当は相変わらず日陰者です。
GIGAスクール構想とやらに乗っかって、児童生徒一人に一台のタブレット端末が与えられるようになってから、図書室に行く機会すらなくなりつつあります。
いつかは、ここが「図書館」と呼ぶにふさわしい内実をそなえるようになるだろうという私の儚い願いは、私の生きている間には実現しそうもありません。で、「図書館」という言葉にこだわるのはやめて、「図書室」で同僚たちとの会話を進めるようになりました。
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