西海市立S中図書館

2026年6月29日月曜日

辺野古抗議船転覆事故 続き

少し前に、この事故の一番の原因は、小さな船に定員一杯の人数を乗せたことだと私は考えると書きました。他のいろいろなことは措いて、海に出て行く構えが甘かったとしか言いようがないのです。

もう一つ気になったのが、事故直後の対応です。海上保安庁への通報が複数あったようですが、それは、みんなこの船に乗っていた高校生からのものだったというのです。高校生が、あらかじめ保安庁の118番という電話番号を知っていたわけではないでしょうから、スマホで検索するなどして調べたのでしょう。

2艘のボートのうち、1艘が転覆した後、もう1艘がそれに気づいて、引き返して救助に向かったという経緯にも問題を感じます。

救助する力もないのにそれをしようとしたという地元の漁師のコメントがニュースで流れていましたが、普通の人が、転覆事故が起こるような海況の中で救助に当たるのは、極めて困難です。まして全長6mくらいの小さな船外機船に9人も乗っていては、ベテランの船乗りでも救助活動などできません。とりあえず現場に引き返したくなる気持ちは理解できますが、二次遭難の恐れがあるので、やってはいけません(結果的に、二次遭難してしまい、死者まで出してしまいました)。転覆に気づいた後、船長がすみやかになすべきだったのは、海上保安庁への通報です。それが海の上での常識です。

報道によれば、これらのボートが出ていくとき、保安庁のボートから制止されていて、それを振り切って出かけた後の事故でした。だから、保安庁の船は、それほど遠くないところにいたはずです。事故後すぐに通報していれば、経過は変わっていたかもしれないと思います(少なくとも、二次遭難は起きなかった)。

うがった見方をすれば、(その日だけでなく、たぶん日頃から)保安庁の言うことに従っていないので、通報したくなかったのだろうと思ってしまいます。

海上保安庁は、遭難した人が誰であれ、全力で救難に当たります。事故が起きたら、一刻も早く通報すべきなのです。このボートの船長には、海に出ていく者としての心構えが足りなかったと思います。

この事故を政治的に捉える人が多いようですが、政治的立場を云々する以前の問題だと私は思っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿