西海市立S中図書館

2010年10月22日金曜日

カーテンの形


N小の図書館は、南側が教室の幅いっぱいガラス窓で、眺めと採光がとてもよい作りになっています。でも、図書館としてはちょっと日当たりがよすぎます。






平湯先生の設計の図書館では、しばしば天井から窓の上の方を、左の写真の奥の窓にあるような形のしきりでふさいで、光を少し遮るとともに、部屋の雰囲気を優しくするということがなされます。

これをカーテンを用いてやろうというのが、平湯先生のアイデアでした。



ちょうど不要になったカーテンがあったので、それを再利用したかったのですが、このような形に縫い直すことができるかどうか、議論になりました。

私を含めて相談に加わったほとんどの人は否定的な意見でした。

同じ円弧でも、出っ張った形なら余った布を折り込みながら縫えるのですが、引っ込んだ曲線を縫うには、どうしても折りしろに切り込みを入れていかなければならず、難しいということです。

平湯先生は、カーブは緩やかなのだし、できるはずだというご意見で、いろいろ考えたのですが、曲線で切ってバイアステープをかけるとか、裁ち切りにして上からレースなどをつけ切り口を隠すというアイデアが出てきました。

さらに、取り付け方(カーテンレールなど使わず、桟に固定して、それを天井に取り付ける形を考えています)など検討しているとき、ある人に、ところどころ縛ってはどうでしょうかというアイデアがひらめきました。形は円弧とはいきませんが、なるほどそれが一番簡単な解決法だろうということで落ち着きました。後はやってみながら考えます。

平湯先生の形へのこだわりがなければ、「ちょっと無理ですねぇ」「そうですね」で終わっていたかもしれません。

ちなみに、ブログのタイトルの写真にあるカーテンも、上の段はこういう形にした方がよい、という助言があったのですが、「予算がない」という理由で、そのままになりました。暗幕をカーテンに取り替えるのに、予算が足りなくて、最初の年に下半分を付け、翌年上半分を付けたのです。結果として、2段構えになったことで、多少は形に変化が生まれました。それはそれでよかったかと思っていますが、もう少しねばり強く検討すべきだったでしょうか。

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