西海市立S中図書館

2011年5月2日月曜日

建物の調和

通勤の途中で、ある結婚式場の横を通ります。1階が披露宴会場、2階がチャペルという建物です。今どき、神前結婚というのは、はやらないらしくて、知り合いの式で、神前だったことはほとんどありません。

あれ、疑似キリスト教式とでも呼ぶべきなんでしょうか。聖書の言葉と、賛美歌なんかがついていたりします。もちろん、指輪の交換もね。そして、なぜか神父(牧師?)様は、変なアクセントの日本語をしゃべる外国人であることが多い。お説教の一部は英語だったりもします。

何か絶対的なものの前で誓いでもしなければ、ただでさえ高い離婚率がますます高くなるかもしれませんが、もはや結婚式は、クリスマスなみのファッションにすぎなくなったんでしょうね。

おっと、建物の話をするんでした。その式場は、正面がギリシア神殿風。列柱と三角形の破風がしつらえてあります。そして、なんと屋根の上には鐘楼らしきものと、そのさらに上に十字架がかかっているのです。

ギリシア神殿に十字架ですよ!設計した人、何も感じなかったのかな?

で、ハウステンボス。ここはオランダ人の友人が、落書きがないことと、背後に山が見えることを除けばオランダそのものだ、と言ったくらいよくできたコピーです。本場の技術者と材料をぜいたくに使って作ったんですものね。

普通のテーマパークとはひと味違う、大人がゆっくり滞在できる街造りをしたはずだったのでした(そんなもので採算取れるわけがない、とは思わなかったらしい)。ヨットハーバーの、海からの入り口なんかも、ほんとにオランダの港そのものです。

それがですよ、ユトレヒトの塔のコピーの近くには、ゴーダのスタッドハウスが建っているんですが、このゴシック風の正面は、他の建物の様式とまったく違っているのです。周囲の景色とまったく調和してない。色合いもここだけ明るすぎ。これですべてはぶちこわしです。

他にも派手すぎるイルミネーションなんてのもありますが。

せっかくのこだわりの街造りが、ディズニーランドと五十歩百歩のものに成り下がってしまった印象です。しょせんはお子様向けのテーマパークだったのですね。

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