平湯先生のレイアウトについて、部分を見ていきたいと思います。全体のプランと、一部を拡大したものをあげます。
館内で一番目立つのは、入口から入ると最初にぶつかる展示台です。横にはブックトラックが置いてありますが、こうしたところに、最も鮮度の高いものを置きます。
この展示台は、入ってきた人が必ずぶつかるように、動線を遮るように置かれています。
展示台の上の本の多くは、表紙を見せて並べることになるでしょう。ブックトラックは、季節ものの特集コーナーにも使えます。
展示台の奥には、よく読まれる読み物の棚。床置き書架で、視線を遮らない高さのものが並べてあります。
この部分の特徴は、書架が壁の線に対して斜めに置かれていることです。四角四面を地でいくような雰囲気だった図書館も、最近はだいぶ雰囲気が変わってきました。
堅苦しい雰囲気は、ちょっと書架を斜めにおくことで、ずいぶん変わります。
もう一つ、ここで注目したいのは、書架の向きです。この図面の書架と垂直になるような方向で並べるというやり方もあると思います。
平湯先生は、ここは人の動きを奥まで導くように、また、書架の後ろの楽しみ読みのコーナーまで視線が届くように、図のような傾きにすべきだと考えています。
それによって、カウンターからの視界も部屋の奥まで届きやすくなります。
0 件のコメント:
コメントを投稿