1~3に書いてきたのが、主に読書を楽しむためのエリアだとすると、今回は、学習のためのエリアということになります。
図では下の方を省略しましたが、この学校は広さに余裕があって、2クラス分の閲覧テーブルが置かれています。おまけに、隣はコンピュータメディア教室という、至れり尽くせりの配置です。
平湯先生は、こういう場合、理系・文系の2グループに分けて配架を考えます。2グループの間には、床置き書架を並べて、2クラスの干渉を避けています。
ポイントは、同じ時間に2クラスが授業で使えるということです。であれば、配架の理系・文系という仕分けは必ずしも必要ではないのではないかと私は考えています。間に参考図書が置ければ、どちらのクラスにとっても使いやすいでしょう。
現実には2クラス分の机は置けない学校が多いのではないでしょうか。その場合、考えることは、入口の近くに楽しみ読みのエリア、奥の方に、学習用の資料と、調べ学習用の閲覧テーブルを配置するということです。なんとしても1クラス分の閲覧テーブルは確保したいと思います。
ひたち野うしく小を設計した者です。小学校を設計するにあたって、学校図書館はどうすべきか、ネットで調べたとき、平湯モデルについて司書の方の書いたブログが導入のきっかけになりました。図書館のスペースに4教室分とることに苦労しましたが、完成することができました。学校のホームページ(校長日記)に読み聞かせの様子が掲載されていました。
返信削除書き込み、ありがとうございます。うしく小の写真は見せていただいてます。まだ行ったことありませんが、とてもすてきな学校ですね。こんな学校がもっともっと増えてほしいです。私学のすばらしいところはそれとして、私は公立学校の教員なので、公立だってこんな学校ができるという例を示してくださっているというのはうれしい限りです。
返信削除