K書店(タイトルでわかるけど)で、こんなタイトルのブックフェアやってました。
大賞は、國分功一郎『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社、2011)。
ベスト30のうち、私が読んだのは、上の方から『一般意志2.0』『思想地図β vol.2』『困ってるひと』『ぼくはお金を使わずに生きることにした』『絶望の国の幸福な若者たち』『ふしぎなキリスト教』。
全部15位以内のものでした。 『困ってるひと』と『ふしぎなキリスト教』は紹介済み。
この中では、マーク・ボイルというイギリス人の『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(紀伊國屋書店、2011)、おもしろかったです。じんぶん大賞第10位。
1年間、まったく、お金なしで生活した体験記。お金を使わないから、電気(電力会社の)や水道は使えません。ガソリンは買えないので車もない。自転車ですが、修理に使うお金はない。
これだけないないづくしで、寒いイギリスの冬を乗り切り、実験期間のはじめと終わりには、たくさんの客を呼んでパーティ(お金はかけてませんが、本格的な料理や、お酒も出ます)をやるという太っ腹(?)な著者です。
背後にあるのは、浪費を是とする現代文明への批判的意識。別の生き方が可能かどうか、身体を張って実証しようという、いささか無謀な試み。でも、やっちまった。すごいです。
坂口恭平『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(太田出版、2010)を思い出しました。
こちらは、東京の路上生活者の生活の、細部にわたるルポ。東京でも、お金がなしで、ちゃんと生きていけるそうです。
受けた高校、全部落ちてしまったSさんやMくんに勧めたら、怒るかな?
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