副題に、「ちょっと自由になる生き方」とあります。
筆者は、高校生の頃から野宿を愛好していた、野宿マニア。『野宿野郎』というミニコミ誌の発行人だそうです。
誌名には野郎とありますが、筆者は女性。野宿が趣味の女性って、いたんですね。それで驚くのは考えが甘い?
『僕はお金を使わずに生きることにした』や、『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』がいたってマジメなルポであるのに対して、こちらは、どこまでが本気かわからないゆるゆるとした野宿のすすめです。
もちろん、一冊読み終えれば、様々な野宿の実践的なスキルが身につきます。あとは、それを実践に移すかどうか。その辺は、まあ、よしなに。
私は、個人的には、筆者の言う野宿の楽しさが、少しわかる気がします。こういうの、はまったらやみつきになりますよ。
野宿生活には、社会的インフラの整備(公園やトイレ)が欠かせません。筆者にはそんな気はさらさらなかったでしょうが、これは立派な社会批判の書。にはなってないか。あまりにも筆者の姿勢がおおざっぱなので、こうした漢語は似合いません。
そこがこの時代に受けたのか、奥付を見たら、なんと2011年に2刷が出てました!
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