再び大地震が起きて、原発事故が起こったという設定。その中で、避難を余儀なくされた人たちが何を感じていたのか、どのように行動したのか。半フィクションと銘打ってありますが、セリフやシーンを想像で作ることはしていないそうです。
物語は単純です。映画の作り方としても、特殊な効果などほとんど使っていないシンプルなものです。
観客はまばらでした。エンドロールが終わった後、みな、すぐには立ち上がらず、しばらくの間がありました。こんなことは初めてです。その間が、この作品が観客に伝えたものの重さをよく現しているように思いました。
どこを見わたしても、『希望の国』はなかなか見えてきません。原発事故を取り上げたこの作品を製作する費用は、国内ではまかなえなかったそうです。
だけど、せめて次の世代には、希望を持って生きていってもらいたいと思うのです。政治家の語るまやかしの希望ではない、ほんとの希望をね。
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