青木 理他『メディアの罠』産学社、２０１２

３．１１の大惨事は、ただ甚大な災害であったというだけでなく、世の中の様々なほころびを露わにしました。

ＴＶや新聞といったマスメディアが、今でも大政翼賛会の時代と本質的に何ら変わらない体質を持っていることも明らかになったと言っていいでしょう。

ジャーナリストがこうした危機に際して取るべき行動は何なのか、考えさせられる一冊です。

そのことを考えるとき、同時に、図書館の役割も思い起こされます。

図書館の自由は、どのようにして担保されるのでしょうか。私たちは、いつもそのことを意識しながら図書館を運用していかなければ、と思ったことでした。